『ザ・ビートルズ:Get Back』劇場公開中止 2時間超×3エピソードになって2021年11月からDisney+で独占配信

2020年劇場公開のはずが延期となっていたドキュメンタリー映像作品『ザ・ビートルズ:Get Back』が2時間超×3エピソードに分割され、配給元のディズニーによる動画配信サービスDisney+(ディズニープラス) にて2021年11月25日(感謝祭:Thanksgiving Day)17時~(配信前日に解禁時刻が明らかになった)から3日連続で配信解禁されることが2021年6月17日に発表されました。 

なお、ディズニープラスはサブスクリプション(継続購入)サービスなので、解禁以降はいつでも何度でも途中からも視聴可能です。配信期間は明言されておらずディズニープラスが配信終了をアナウンスするまではいつまでも見られると考えて問題ありません。

 『ザ・ビートルズ:Get Back』についての甲虫楽団ブログの記事まとめはこちら↓
https://blog.kouchu.info/search/label/GETBACK
書籍版や映像版のレビューもあります


映画『ザ・ビートルズ:Get Back』公式サイト(ディズニープラス)
予告編、関連ニュース、著名人コメントなど

映画「ザ・ビートルズ:Get Back」公開日・公開形態変更のお知らせ(ザ・ビートルズ)

劇場公開中止して配信に切り替え

日本からもディズニープラスで視聴できることが6月23日に発表されました。これに伴い、既存の劇場公開を告知するページ https://www.disney.co.jp/movie/thebeatles.html が同日正午ごろに配信を告知するページに転送されるようになったので8月27日を予定していた劇場公開は中止になったようです。

『ザ・ビートルズ:Get Back』をディズニープラスで楽しむには(Disney+)

一部報道では「映画館の集客能力にハリウッドが依然として自信が持てない」と解説しています。

ビートルズの新作映画、ディズニーが劇場公開から配信に切り替え(ブルームバーグ)

追記:“The Beatles: Get Back–The Rooftop Concert,” (『ザ・ビートルズ:Get Back』のルーフトップ・コンサート部分を中心に60分に短縮)をルーフトップ・コンサート記念日の2022年1月30日に米国各地のIMAXシアターで上映(監督のQ&Aコーナーとポスター付)されることが発表されました。世界各地では2/11~13に上映、米国で2/8 DVD/Blu-ray発売が同時に発表されています。

ビートルズ「ルーフトップ・コンサート」を収録した『The Beatles: Get Back-The Rooftopop』劇場公開決定(amass)


リアルなドキュメンタリーに期待

確かに6時間超では劇場公開は難しいでしょうが、一堂に会してお祭り騒ぎを味わうことができずに残念です。2016年には映画「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK」のワールドプレミア・レッドカーペットイベントを生中継で見た後、同作を特別先行上映するイベントがありましたが (当時のレポートは→こちら)今回も同様のイベントの開催を期待したいと思います。 

 追記: 「最速プレミア上映会」(上映館はTOHOシネマズ 日比谷)が開催されました。レポートは→こちら
同じ時期に世界各地の映画館で上映されたのは100分の特別バージョンです。これは本編の宣伝用に作られた内容のため、これがこのまま将来的に劇場公開される可能性は低いと思います。
2021年12月27日に日本で関係者向けに劇場公開を意図したと思われる「短縮版」の試写会が開催されたようです。

一方、総量が増えたことは好意的に受け止めたいと思います。そのすべてを昨年末公開された先行映像のような楽しげなシーンの切り取りで構成することはできないでしょうから、より淡々としたリアルなドキュメンタリー映画になりそうです。ルーフトップ・コンサートがノーカットで収録されるかもしれません。(追記:その後「史上初となるノーカット完全版でついに解禁」と発表されました)

監督のピーター・ジャクソンの本作品に対する発言は以下の記事によくまとめられています。

The Beatles: Get Back—An Exclusive Deep Dive Into Peter Jackson’s Revelatory New Movie(VANITY FAIR)

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2 コメント

  1. こんにちは。いつも情報ありがとうございます。
    久しぶりに投稿します。

    映画ゲットバックがどのようなものになるか予想しました。
    この数年、劇場で音楽ドキュメント映画を何本か観ました。エイミー(ワインハウス)、ザ・バンド、ビリー(ホリデイ)と8月公開のサマーオブソウルなどです。

    これらの編集は、関係者のインタビュー・解説などのナレーションを演奏曲に乗せてくることです。この数年の流行で、音楽ドキュメントは素材だけを切り貼りして映画に仕立てるということはまずありません。ファンとしては曲に集中したくとも、同時に流れるどうでもいい話に付き合わされてイライラが募るばかりです。

    映画ゲットバックも音楽ファンに、と言うより一般客に受けるように作られるはずなので曲の途中にジョンの生い立ち紹介とかヨーコさんの回想とかを挟み込んでくる可能性は高いと思います。

    あんまり期待しすぎると肩透かしを食うので、ちょっと距離を置いています。

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    1. marrさんコメントありがとうございます。

      どこかで、「関係者への新緑インタビューは無い」という記述を見た気がしますが、ご指摘通り6時間映像だけで持たせるのは難しそうです。
      演奏以上にメンバー間の会話が多いようなので、ナレーションによる解説はあるかもしれません。会話に登場する固有名詞を写真等のカットインで補足する、とい演出はあるようです(監督のインタビューで触れていました)。

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