ポール・マッカートニー80歳 グラストンベリーフェスティバル出演

2022年6月25日にポール・マッカートニーがグラストンベリー・フェスティバルでヘッドライナーを務めました。

ポールのSNSより

Paul McCartney shares 'magical' Glastonbury memories and exclusive photos (BBC)

なんと前週の『GOT BACK』北米ツアー最終公演と同様ブルース・スプリングスティーンが登場、さらにデイヴ・グロールまで現れました。デイヴ・グロールは3月にバンドメンバーのテイラー・ホーキンスが亡くなってから初めての公の場でした。既にスペシャルゲストのブルースがいるのにも関わらずデイヴも呼んだのはデイヴを励ます意図があったのかもしれません。

結局、セットリストで前週と変わったのはデイヴと演奏するために「I Saw Her Standing There」が追加されたのと、その代り「Birthday」が除外されただけでした。ちょうど1週間前の6月18日にポール・マッカートニーは80歳を迎えておりそれに先立ったツアー最終公演でもさんざん祝われたので、今さらBirthdayでも無いということでしょうか。その雰囲気を察知して「まだまだ祝うよ!」という気合からか、グラストンベリー・フェスティバルの観客はこのステージの最初のMCの箇所で「Happy Birthday To You」を合唱しています。

セットリスト

『GOT BACK』北米最終公演のセットリストとの違いをまとめます。

Can't Buy Me Love
Junior's Farm
Letting Go
Got to Get You Into My Life
Come On to Me
Let Me Roll It
Getting Better
Let 'Em In
My Valentine
Nineteen Hundred and Eighty-Five
Maybe I'm Amazed
I've Just Seen a Face
In Spite of All the Danger
Love Me Do
Dance Tonight
Blackbird
Here Today
New
Lady Madonna
Fuh You
Jet
Being for the Benefit of Mr. Kite!
Something
Ob-La-Di, Ob-La-Da
You Never Give Me Your Money
She Came in Through the Bathroom Window
Get Back
I Saw Her Standing There 6/25のみ演奏 デイヴ・グロール
Band on the Run 6/25のみデイヴ・グロール参加
Glory Days ※ブルース・スプリングスティーンと
I Wanna Be Your Man ※ブルース・スプリングスティーンと
Let It Be
Live and Let Die
Hey Jude

I've Got a Feeling
Birthday ※6/25は演奏せず
Helter Skelter
Golden Slumbers
Carry That Weight
The End ※ブルース・スプリングスティーン、デイヴ・グロール参加

 

ポールやスタッフはこのグラストンベリーフェスティバルにピークを持ってくるべく万全の準備をしてきたようです。ポールの声の調子もツアーの疲れを感じさせず。前日には小さな会場でサプライズギグを敢行しウォームアップに余念がありませんでした。本番のセットリストはツアーとほとんど変わらなかったので必要なさそうですが念には念を入れたのでしょう。

このウォームアップショーの1曲目はI Wanna Be Your Man(プルース・スプリングスティーン参加曲だがこのときは不在)でした。思えばこれがブルース・スプリングスティーン再登場の伏線になっていました。 この1曲目のためのウォームアップだったかも??

前週の公演の時点でブルース・スプリングスティーンの曲「Glory Days」はポールもしっかりベースを演奏していましたしホーンセクションも入れて綿密にアレンジされていたところから、もともとグラストンベリーフェスティバルのために用意された演出だったに違いありません。

ポールは北米ツアー中にセットリストを3~4曲を入れ替えて試行錯誤してきましたが、それもグラストンベリーフェスティバルでの成功率を高めるためだったのでしょう。ホーンセクションを積極活用する曲に固定されていきました。

今回改めてセットリストを見てみると、ファン視点ではマンネリ化が叫ばれて久しいですが客観的に見ると演目としては非常に完成されていると感じました。初めてポールのステージを観る人にとっては衝撃的でしょう。実際今回のステージの評価は高いようで、グラストンベリーフェスティバル史上最高という意見もあります。

今回フェスの一部としての出演にも関わらず舞台装置や演出も本気のツアーのそのままを導入していました。この一連のパッケージが21世紀のポールのライブの完成形なのでしょう。現ツアーメンバーになってからは今年で20周年、グラストンベリーフェスティバルで500ステージ目だそうです(前日のウォームアップショーはちゃんとカウントしている??)。

その他感想まとめ

  • いつも以上に気合が入るメンバー(とくにドラムのエイブ)
  • "Can't Buy Me Love"の構成間違える観客合唱隊(先走ってサビに行ってしまう)
  • "Live and Let Die"の最後、いつものように耳を塞いで待ち構えるが爆発せず。しかたなくピアノでチョロッと爆発の代わりを弾くポール
  • "Hey Jude"ラララ率高い
  • "The End"でキーボードのウィックスがやらかしたみたくなっている(実際はポールの仕切りが曖昧だったと思うが・・・)
  • 終演後の作法がわからずとりあえず拍手しておくブルースとデイヴ

 

  

 

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