レポート:『ポール・マッカートニー写真展1963-64~Eyes of the Storm~』東京展

 アイドルとしてのビートルズ絶頂期だった1963年12月~1964年2月にポール・マッカートニー自身が撮影した250枚以上の写真を展示する『ポール・マッカートニー写真展1963-64~ Eyes of the Storm~』 が2024年7月19日から東京シティビュー(六本木ヒルズ)で開催されています。遅ればせながら行ってきました。

開催概要や昨年のロンドン展の様子は→こちら

同じ階で開催されていたモンスターハンター展は大盛況でした

ポール・マッカートニー写真展〜Eyes of the Storm(DONUT)
「ポール・マッカートニー写真展 1963-64~Eyes of the Storm~」(東京シティビュー)開幕レポート(美術手帖)

入場まで

六本木ヒルズ森タワー52階は「東京シティビュー」として展望台が一般公開されています。その一角に今回の写真展が設置されているので、写真展のみならず展望も楽しむことができます(写真展会場自体は四方が壁に囲まれています)。逆に展望台のために来た人も追加料金を支払えば写真展会場に入れます。

チケットは基本的にはあらかじめ日時を指定して購入する必要があります(空きがあれば当日購入も可能)。各種プレイガイドでも購入できますが、東京シティビューオンラインチケットで購入するとコンビニ発券不要でスマートフォンに表示されたQRコードを機械にかざして入場できます。この方法の場合も会場で紙チケットを発券できるようですが、僕は発券しませんでした。入口の3階に着いたらチケット売り場などはスルーしてエレベーターに向かうことができます(エレベーター前にQRコードをかざすゲートあり)。

写真展会場出口そばにあるグッズショップで紙チケットの改札(チケットにスタンプを押す)があったので、グッズショップに行く人は発券した方がいいかもしれません。今回僕はグッズショップに行きませんでした。おそらくその場でもQRコードでなんとかなると思いますが…。

僕は指定された時刻より数分前に来場しましたが、展望台までは普通に行けました。写真展会場に入った時点は指定時刻を過ぎていたので、写真展も指定時間前に入れるかは不明です。


音声ガイド

無料アプリ「Bloomberg Connects」をスマートフォンにインストールすると、ポールや関係者の音声ガイドが聴けます。日本語訳の文章も見られます。音声は1分程度のものが22個用意されています。会場内のところどころに対応する音声の番号が掲示されており、その音声を聞きながら実際の写真を観賞できます。

展覧会に行かなくても音声は聞けるようです。以下からアプリを入手してください。

森美術館が無料アプリ「Bloomberg Connects」に登場!


場内写真撮影可能

ごく一部を除き、場内は写真撮影可能です。ロバート・フリーマンが撮影した写真やエド・サリヴァン・ショーの映像などが撮影禁止でした。権利関係でしょう。今回僕は場内で撮影しませんでした。


1時間は余裕で楽しめる

写真の枚数が多く、文字による説明文も豊富なので、すべてじっくり観賞すると1時間はかかります。音声ガイドを聞きながらだったり、写真以外の展示物(新聞記事やコンサートチケットなど)の記載内容まで見ると2時間かかるかもしれません。


感想

このブログを始めて10年以上が経ち、その間にずいぶんとビートルズの取り巻きについて詳しくなりました。多くは訃報がきっかけなのですが。そのおかげで写真に写っている人々が誰なのかすぐ認識できたのは嬉しかったです。当時の現場に居合わせた感覚になりました。

既に多くの方が指摘していますが、ポールにしか撮れないビートルズのメンバーの表情が収められています。ジョン・レノンは写真によって見た目年齢が目まぐるしく変わり、リンゴ・スターはいつも物憂げ、ジョージ・ハリスンは安定して美形、という印象です。

この写真展の演出意図だと思いますが、ビートルズが成功していくにつれポールの写真の視野が広く・視点が高くなっていくので、ビートルズの写真を見に行くというよりは写真家ポール・マッカートニーの作品を観るつもりで臨むと展示の流れによく乗れると思います。

1964: Eyes of the Storm ハードカバー


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