リンゴ・スター、ロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズの発掘音源への関与を否定

リンゴ・スターがザ・ビートルズ加入前に在籍していたバンド、ロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズの1960年の音源が最近になって発見されCD「Live at the Jive Hive」として2012年9月に発売されるというニュースは日本でも報じられました。
これはロリーの妹アイリス・コールドウェル(先日紹介した「Beatles Stories」にも登場)が所有していた音源でクラブ「ジャイブ・ハイブ」と自宅で録音した曲が含まれています。
今月に入ってリンゴはこの音源のドラマーは自分では無いとの声明を発表しました。
以下がその声明です。
It’s not me, that was done after I’d left to join the Beatles. I don’t know who the drummer was but I hope that Rory fans enjoy it anyway.
The only two tracks I was on were recorded while we were in Germany in 1960, when we made a two track acetate, and for those of you in the digi world that is a-ce-tate, of ‘Mailman, Bring Me No More Blues,’ a Buddy Holly song sang by Lou Walters and ‘Fever’, and I’d love to hear those tracks ‘cause I don’t have a copy.
Peace & Love, Ringo.
まとめるとこんな感じでしょうか。
  • この音源は自分がビートルズに加入した後に録音されたためドラマーは自分では無い。誰がドラマーか知らない
  • 自分が参加した唯一のレコーディングは1960年にドイツで行われたもので「Mailman bring me no more blues」と「Fever」を録音した。この音源は持っていないので聴きたい
声明に「ロリーのファンは楽しめば良いさ」と添えているのはいかにもリンゴらしいですね。

リンゴの発言が正しいとなれば今回発売される音源が1960年のものだという触れ込みは誤りで1962年8月以降に録音されたということになります。ただし、リンゴにレコーディングという認識がないまま、ライブや練習を勝手に録音したものだとしたらやはりリンゴがドラマーである可能性があります。リンゴは音源を聴いてそのドラムが自分では無いと判断したのでしょうか。そんな面倒なことはしなさそうですが。1960年と喧伝されていることすら知らずに発言しているのかもしれません。

書籍「The Beatles from Cavern to Star-Club: The Illustrated Chronicle, Discography and Price Guide 1957-62」の著者であるHans Olof Gottfridsson氏(http://www.facebook.com/hansolof.gottfridsson)はリンゴの発言には一理あるとしています。ハリケーンズのギタリストの日記によると1960年3月2日のライブをリンゴは風邪をひいて欠席したそうで、問題のレコーディングは3月5日に行われたようです。その日にリンゴが風邪から回復していなかった可能性もあります。若いころのリンゴが病弱だったことは知られていますので納得感があります。どうやら今回発売するCDのブックレットではこの日記について言及しているもののリンゴが風邪をひいたことについては触れていないようです。作為の跡がみられます。

いずれにせよ、リンゴが参加していないというお墨付きが本人から得られたので、問題無く発売されそうです。イギリスでは2012年9月17日、他の国では2012年9月25日に発売開始されます。発売後はこれがリンゴなのかどうかという論争が巻き起こると思うので注目します。

いくつかリークされたとおぼしき音源がYouTubeに掲載されいています。聴いてみるとドラムがたどたどしくてリンゴっぽく無いような気もします。それ以前に演奏全般が未熟に聴こえるという意見も多く、それが1960年3月の録音説を支持する根拠にもなっています。ハリケーンズが成長したのはビートルズと同様1960年夏のハンブルグ巡業以降だというのが通説のようです。

コメントを投稿

0 コメント