フェードアウトの終わらせ方(10)「The Beatles」編

本連載の第10弾はビートルズのアルバム「The Beatles」(ホワイトアルバム)を取り上げます。主旨については第一弾の投稿をご覧ください。

30曲中11曲がフェードアウトしています。

Dear Prudence
Glass Onion
While My Guitar Gently Weeps
Don't Pass Me By
Yer Blues
Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey
Sexy Sadie
Helter Skelter
Revolution 1
Cry Baby Cry
Revolution 9

Dear Prudence

最後にイントロに戻っているので普通にDのコードをジャラ~ンと弾いて終われると思いますが、何故か原曲はその直前でフェードアウトしています。

 

Glass Onion

最後のストリングスがフェードアウトしています。この部分を省略するバンドも多いと思いますが、演奏する場合はやはりフェードアウトさせることが多いようです。
https://youtu.be/lB74TVSZ_ow?t=126


While My Guitar Gently Weeps

 「Rock Band」によると、レコーディング時に一応間奏していたようです。
https://youtu.be/FafPru_ewZE?t=280

コピーバンドでは上記の長さで最後をだんだんゆっくりにして演奏することが多いです。

関係者たちの演奏も例示しておきます↓
Prince's Trust Concert 1987(演奏で終わるがゆっくりにしない)
https://youtu.be/i8rVI7AMKiY?t=282

Concert For George(歌で終わる)
https://youtu.be/CrTMc2i6Lzc?t=317


Don't Pass Me By

エンディングのフィドルソロがフェードアウトしています。一人なのでこれを適当に終えて問題無いと思います。


Yer Blues

ジョン・レノンがロックンロールサーカスで披露したバージョンが参考になります。
https://youtu.be/JeFwaWFTGYU?t=233

その他ブルースの定番の終わらせ方を引用するバンドも多いようです。

Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey

アイデアは4パターンに分類されます。

そのまま終わる
https://youtu.be/L_viBH86X2E?t=133

フェードアウト前1回のみ出現するフレーズをもう1度演奏して終わる
https://youtu.be/-Iwpan-gG6E?t=161

イントロに戻る
https://youtu.be/YK4C-PbtYvs?t=134

サビ最後のギターのフレーズで終わる
https://youtu.be/nYRfMI_nOVA?t=142

上記パターンの中で最後をジャーンと伸ばしたり、短く切ったりします。


Sexy Sadie

普通にジャーンと終わるパターン(↓トッド・ラングレン)
https://youtu.be/m8qwJXqR70A?t=164

サビの演奏に戻るパターン
https://youtu.be/-B1KMH1SEBw?t=178
 

Helter Skelter

これは例外的に途中でフェードアウト→フェードインしています。音量下げずにそのまま演奏仕切るか、だんだん弱くしてだんだん強くする(ビートルズでいうと「Shout」が一例)が落としどころだと思います。 

 

Revolution 1

シングル盤の「Revolution」のエンディングを採用するのが妥当と思います。または歌の終わりのジャージャージャーンを入れる、などでしょうか。

https://youtu.be/wS8WroieqA0?t=246


Cry Baby Cry

ホワイトアルバム50周年記念盤に収録された「Can You Take Me Back?」の終わり方を参考にするのが順当でしょう。

 https://youtu.be/rNUF7wy9gpU?t=130


Revolution 9

最後はシュプレヒコールのフェードアウトで終わるので、その通り再現するか、バッサリ切るかどちらかだと思います。

https://youtu.be/86HfPn45dTU?t=570

 

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