http://blog.kouchu.info/search/label/LIB-Show
イギリス・ロンドンで上映中のビートルズトリビュートショー「LET IT BE」がアメリカ・ブロードウェイに進出することは以前投稿しましたが、これをきっかけに法廷闘争に発展したようです。ニューヨーク・タイムズが報じています。
Can’t Buy Me Love? A Lawsuit Debates It
http://theater.nytimes.com/2013/07/16/theater/a-beatles-tribute-show-seeks-half-the-revenues-of-another.html
LET IT BEを訴えたのは同じくビートルズトリビュートショーの「RAIN」です。そう、2012年に来日公演を実施した「レイン~ビートルズに捧ぐ~」です。昨年のLET IT BE立ち上げの際は(以前の投稿参照)RAINのWebサイトからLET IT BEのWebサイトにリンクしていたので、てっきり同じ運営母体だと思っていたのですが、実際はLET IT BEはRAINのフランチャイジーでした。
現LET IT BE運営母体は「RAIN」ブランドのショーをイギリスで開催することを望み、結局は「LET IT BE」という名前になったもののRAIN側はキャストや衣装などのノウハウをLET IT BE側に伝授したようです。実際、RAINとLET IT BE両方に出演している人もいます。現在LET IT BEにリンゴ役で出演しているChris McBurneyはRAINの一員として昨年来日しました。
LET IT BEロンドン公演でのパンフレット。ところどころRAIN関係の記述が |
これがRAINの逆鱗に触れ、LET IT BEを訴えるに至ったのでしょう。訴状ではLET IT BEがRAINのフォーマットを真似しているのは著作権侵害として、LET IT BEの著作者としてRAINの名を記載することと収益の50%を配分することを求めています。
これに対してLET IT BE側の弁護士の反論は「ビートルズの真似の仕方を独占することはできない(独自性を追及したらそれはもはやビートルズの真似ではない)」「LET IT BEはビートルズの物まねをしている4人組に対してではなく、ビートルズに対するトリビュートである」というものです。
RAIN側は係争中の案件ということで具体的に語ることは避けていますががファン向けに以下のサイトを案内しています。
Can't Tell the Beatles Shows Without a Program
http://www.courthousenews.com/2013/05/21/57820.htm
法廷闘争はさておき、LET IT BEは無事ブロードウェイでの公演を開始しています。こうしてみると背景の演出やアコースティックコーナーがあるところなどやはりRAINに似ていると思います・・・。
2013年8月8日追記
週刊NY生活で紹介されていました。LET IT BEには日本人プロデューサーが関わっているそうです。
http://viewer.nyseikatsu.com/viewer/index.html?editionID=453&directory=../editions&page=15
こちらは動画です。
http://youtu.be/x_DfE-Vh8UE?t=3m59s
2 コメント
こんばんは。初めて書かせていただきます。
返信削除先月、このステージをロンドンで見てきたばかりです。
確かに、それぞれのBeatle役は、数人おりましたが、皆さん気さくで、Backdoorでもいろいろお話でき感激しました。
ブロードウェイ(アメリカ)の事は、初耳でしたので驚いています。FBにも、ロンドンでの楽屋のことがいっぱいでしたので。
コメントありがとうございます。
削除The Fab Fourもそうだったのですが海外のプロのエンターテイナーは皆ショーマンシップが旺盛ですね。
「LET IT BE」ブロードウェイ進出のせいでビートルズトリビュート界隈がぎくしゃくしないか心配です。
とはいえ「RAIN」側もショーの差し止めを要求しないあたり顧客優先の視点があるんだなと感心しています。