レポート:ポール・マッカートニー2015年東京公演初日「ヤクソクシタネ」

※大阪公演(日本公演初日)のレポートは→こちら

2015年4月23日ポール・マッカートニーは東京公演の初日を迎えました。ようやく春らしくなった晴天の中、ポールは大阪公演にも増して上機嫌でした。以下ネタバレです。
ポールはホテルから東京ドームに向かう車中で、FMラジオJ-WAVE生放送の電話インタビューを受けました。好天が後押ししたのか饒舌にジョン・レノンやジョージ・ハリスンの曲をステージで演奏するときの気持ち、アコースティックギターがいかに自分にとって身近か、日本武道館の思い出などについて約13分間話しました。結局日本武道館では相撲が行われていると勘違いしたままでした。2014年の電話インタビューでピーター・バラカンさんが矯正した「ブドーカン」のアクセントも「ドカン」に戻っていました。

このインタビューについては以下のスポーツ新聞記事が詳しいです。
背水ポール「格好悪いから」ステージで水飲まない(日刊スポーツ)
この記事に書かれていない部分については→こちらの投稿をご覧ください。

19時に開演すると最初のMCでは必殺のフレーズ「ヤクソクシタネ、トーキョー。カエッテキタヨ!」で観客の心をわしづかみにし、以降も常に上機嫌で大阪公演以上にオーバーアクションでした。隙あれば軽やかにステップを踏み、相撲の四股を踏むのも一度では無く、ヘフナーベースを逆さに持ったり客席に投げる真似をするなどの曲芸もいつもより余計にやっていました。
肝心の声の調子は冒頭多少不安にさせましたがしり上がりに調子を上げ、自身も声を心地よく操っているように見えました。メロディを変えたり、イェーなどの言葉を挿入したり楽しんで歌っているようでした。とくに歌い上げる部分の響きがふくよかでコンサートの中盤では一瞬10~20年前にタイムスリップしたような錯覚に陥りました。Maybe I'm Amazedは明らかに大阪公演より安定していました。
ところがあまりに気分よく飛ばし過ぎたのでしょうか、Let It Beあたりからは息切れした感があり、 終盤のバラード曲はふらついていたのが残念でした。
観客は開演前からウェーブや手拍子で盛り上げ、始まってからはポールのテンションに触発されてさらに熱くなり、ポールと観客の相乗効果で良いライブになったと思います。
終演は21時40分過ぎでした。大阪公演より10分ほど早く始まったため多少公演時間に余裕があったようです。MCもゆったりやっていたように思います。

今日のセットリストは大阪公演と同じでした。2013年の例を当てはめると東京公演の中日である4月25日はセットリストが変更される可能性が高いです。

Jet→Listen to What the Man Said
I've Just Seen a Face→Things We Said Today
I Saw Her Standing There→Get Back

と3曲変わると予想しています。
追記:4月25日は確かにセットリストが3箇所変わりましたが、予想と異なりMagical Mystery Tour→Eight Days a Week、Can't Buy Me Love→All My Loving、I Saw Her Standing There→Can't Buy Me Loveと変わりました。

開演直前の入口
Blackbird
Being For The Benefit Of Mr. Kite!
Live and Let Die
アンコール1回目
Helter Skelter
The End
終演後の紙吹雪

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7 コメント

  1. 本当によく整理されたライブ情報をありがとうございます
    Maybe I'm Amazed・・・先日もう無理しなくても・・・と思ったことを後悔させられる熱唱でした!
    ウィングスの曲はどれも頭の中で昔のライブ映像とだぶらせながら見入っていました
    新曲もライブで聴くと良かったですし、NEWからの楽曲も盛り上がりました
    アンコール後はまた声の調子が戻っていたので、やっぱり途中でお水を飲んだ方がよいのでは・・・と思ってしまいます(汗もかいてるし脱水になったら大変ですよね)が、飲まないのでしょうね
    あれだけ歌って弾きまくっても,毎回元気なPaul・・・今朝軽く疲れている自分が情けないです

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    1. コメントありがとうございます。

      Maybe I'm Amazedは身を削るような熱唱でしたね。
      確かに、アンコール前に一度引っ込んでいるときに水は飲んでいそうです。
      どうしてもステージ上で飲むのがいやなら、途中で映像を流すなどして中座すれば良いのにと思いました。

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  2. 昨夜のliveは、ポール自身のノリ&オーディエンスのノリの一体感が良かったですね!
    正直声の調子に、ハラハラする場面も有りましたが"ノリの一体感"終始楽しめました♪
    opening前にウェイブで盛り上げたスタンド席オーディエンスに拍手!!

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    1. コメントありがとうございます。

      確かに僕がこれまで参加したポールのライブの中でも最も観客とステージが一体化していたと感じました。
      盛り上がるときももちろんですが、ジョンやジョージのトリビュートの時は会場全体が祈るような気持ちで固唾を呑んで見守っていたように思いました。

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  3. Blackbird ライヴを観て初めて泣きました。そういう事です。

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    1. いつもありがとうございます。

      Blackbirdは神秘的でしたね。

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  4. ご挨拶がおくれました。いつも情報、分析、ライヴを楽しみにしております。ありがとうございました。

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