レビュー:月刊ザ・ビートルズ臨時増刊号『ポール・マッカートニー OUT THERE 2015 ~復活の日本公演~』

2015年ポール・マッカートニー日本公演を総括する書籍「月刊ザ・ビートルズ臨時増刊号『ポール・マッカートニー OUT THERE 2015 ~復活の日本公演~』 」がザ・ビートルズ・クラブ(BCC)から発売されました。2015年7月7日(リンゴ・スターの誕生日)発売となっていますが、予約者には7月4日ごろから届き始めました。
月刊ザ・ビートルズ臨時増刊号「ポール・マッカートニー OUT THERE 2015 ~復活の日本公演~』

A5版128ページの書籍で、約8割がカラーページです。ザ・ビートルズ・クラブの会員から集めたのでしょう、日本滞在中のポールの写真が満載です。
一般の書店には並ばないようで、「Beatles official shop Let It Be」 から通販で入手するのが確実です。

先に発売された「MUSIC LIFE ポール・マッカートニー2015来日公演完全レポート号」に比べて手作り感がある誌面です。こちらも多くの人々がレポートを寄稿していますが、ファンクラブ会員から募集して厳選されたものだけあって皆一様に熱く、ただ単に「良かった」だけではないストーリーに溢れています。
本書では前書と異なりそういった投稿のコーナーはコンパクトにまとめれており(一つ一つの文章は長いが数が少ない)、書籍の中心は統一的な視点で日本滞在時の様子を時系列に沿ってレポートする記事なので集中して一気に読めます。今回のツアーの後援に名を連ねているだけあって、これまで公になっていなかった事実がそこかしこにちりばめられているので必見です。とはいえ、全体的に観点がネガティブでポールの体調不良やメンバーの演奏ミスを頻繁に取り上げているのは気になりました。完全無欠の演奏だった場合は何も書くことが無くなってしまうせいなのかもしれませんが・・・。

2014年公演中止の憂さを晴らすようなカラフルでテンションの高い書籍です。今年のツアーに参加した人でしたらきっとどこかに共感できたり、新鮮な驚きが得られたりできるでしょう。

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