2017年6月20日火曜日

レポート:ビートルズ『サージェント・ペパーズ』発売50周年記念トーク・イベント 「公開定例会:スタジオ・レコーディングの世界」

藤本国彦さんプロデュースによる『サージェント・ペパーズ』発売50周年記念トーク・イベント、全6回中の第4回、2017年6月16日開催「スタジオ・レコーディングの世界」に参加してきました。ゲストは川原伸司さん、杉真理さん、松尾清憲さんでした。会場は渋谷のアップリンクです。第2回「音の世界」(ゲスト:オカモトコウキ)のレポートは→こちら
ビートルズ『サージェント・ペパーズ』発売50周年記念トーク・イベント《シリーズ全6回》

川原さんは音楽プロデューサー・作曲家として1970年代からご活躍で近年はビートルズ関連の書籍にも多く参画しています。杉さんと松尾さんがBOXとして2013年The Fab Four日本公演に出演した際、甲虫楽団も前座で出演したので楽屋でお会いしたことがあります(当時のレポートは→こちら)。

この4人でビートルズをネタに「定例会」と称した飲み会を定期的に開催しており、今回は3回目の「公開定例会」とのことです。本来の定例会よりはセーブしていたようですが、お酒を飲みながらトークを展開していました。観客もワンドリンク付きなのでみんなで飲み会のような雰囲気でした。
全体として司会の藤本さんの進行のもと、川原さんが気の向くまま脱線し、杉さんが会の主旨に沿うよう的確に軌道修正を行い、松尾さんが場を和ませるという構図でした。ビートルズさながらのよいバランスだと思いました。川原さんのご経験に裏打ちされたお話の内容に非常に感銘を受けたので、今回は川原さんのご発言をまとめます。意訳しています。

Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Bandならびに今回の50周年リミックス
  • お客さんと一緒になって楽しむことを拒否したようなアルバム。レコード会社もマネジメントもこんな大胆なことをよく許した。
  • ポール・マッカートニーはビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」に感動した。ポールはマーケティングが優秀だから「売れそうなペット・サウンズを作ればよい」と考えたのではないか。それが「Revolver」や「Sgt.Pepper's~」になった。
  • 普段二代目のことは評価しないがジャイルズ・マーティンは腕前がちゃんとある。ポールの「NEW」も良かった。今回はデジタル技術を使ってアナログモノ盤にあったラウド感も上手に出している。ただし、ヘッドフォン向けのミックスだと感じた。エッジが効いてハイもローも出ているがのっぺりしている印象。
  • 今回ベースやドラムのリズムのばらつきを調整しているのではないか?現代の人はクリックに乗った音楽を好むのでその志向に合わせてきたと思う。グルーブが今風になっている。ベースはこんなにタイトでは無かったはず。
  • Penny LaneとStrawberry Fields Foreverをアルバムに入れて2曲抜くとしたら、Getting Better:ロックバンドっぽくて良いがサイケデリックのアルバムに合わない、Good Morning, Good Morning:名作として残るものでは無い
  • インナーグルーブの元ネタはシュトックハウゼンの「少年の歌」
アルバムジャケットにも登場しているシュトックハウゼン

Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Bandが発売されるまで
  • わからない音楽は全部「うるさい」と感じるものだ。それがクラシック音楽だったとしても。自分にとってビートルズも最初はそうだった。
  • 「中二時代」「中二コース」などの雑誌にビートルズの写真が載っていたがジョン・レノン以外の顔は見分けがつかなかった
  • 学校の試験で一等賞を取ったら好きなアルバムを買ってくれるという約束でアルバムMEET THE BEATLESを親にねだったが反対された(代わりに別のアルバムを買ってもらった)
  • 元々映画が好きだったので映画「A Hard Day's Night」が印象に残っている。映画冒頭に出てくる駅に実際に行くと全体の雰囲気は昔から変わっておらず今だに胸がいっぱいになる。
  • 日本公演の熱狂の反動で日本でのアイドルとしてのビートルズは終わった。入れ替わりでモンキーズが流行った。
  • スパイダースの面々に「Revolver」を聴かせて1曲ずつ意見を聞いたらかまやつひろしはTomorrow Never Knowsについて「ちょっと遊び過ぎだな」とネガティブな意見だった。
  • 日本のレコード会社は親会社が電機会社なのでステレオ機器の普及のために日本のレコード業界は早くからステレオ重視で世界的に見れば異質。ビートルズ側はステレオ盤なんて眼中になかったのに、日本人は無理にステレオ盤のビートルズを聞かされていた。

ビートルズを分析
  • ビートルズのアルバムの曲の並び順が上手だなと思って調べたら前曲とのキーの変化を意識しているようだった。同じキーの曲が続くとダレる。曲の前後でキーの変化を意識するのはクラシック界では定番の手法らしい。ジョージ・マーティンのおかげか?
  • ポールは「サイケデリック」がなんたるかわかっていない。形から入ろうとする。「アバンギャルドみたいなことをやろう」なんて言ったりする。やったことが結果としてアバンギャルドになるだけだ。
  • I Saw Her Standing Thereの元ネタは「The Saints」。同じ作曲する者としてその流れがわかる。

その他ビートルズ以外の話題としては以下のようなものがありました。
ザ・ビーチ・ボーイズ
ペット・サウンズ
イエロー・サブマリン音頭
大瀧詠一
ピンク・レディ
ペッパー警部=サージェント・ペッパー

会の最後は「Penny LaneとStrawberry Fields Foreverを『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』に入れるならどの曲を抜くか」「『The Beatles』(ホワイトアルバム)を1枚にまとめるとしたらどうなるか」を登壇者で議論しました。客席にも同作の収録曲一覧が配布されました。

面白い企画だったので僕も便乗して選んでみます。↓

『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』改
  1. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
  2. With A Little Help From My Friends
  3. Lucy In The Sky With Diamonds
  4. Penny Lane
  5. Being For The Benefit Of Mr. Kite!
  6. Within You Without You
  7. Strawberry Fields Forever
  8. Fixing A Hole
  9. She's Leaving Home
  10. Lovely Rita
  11. Good Morning Good Morning
  12. Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
  13. A Day In The Life

 『The Beatles』改
  1. Back In The U.S.S.R.
  2. Dear Prudence
  3. Glass Onion
  4. Ob-La-Di, Ob-La-Da
  5. While My Guitar Gently Weeps
  6. Happiness Is A Warm Gun
  7. Martha My Dear
  8. Sexy Sadie
  9. Blackbird
  10. Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey
  11. Savoy Truffle
  12. Julia
  13. Helter Skelter
  14. Good Night

 1966年にツアー活動を止め、様々な特徴を持った新しいグループが次々と売れていくなか、自分の立ち位置に悩んだビートルズが放った起死回生の一発が『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』であった、それは幸運にも時代にうまくはまって成功を収めた、というのが会を通じての共通見解だと感じました。

甲虫楽団からのお知らせ

我々甲虫楽団は「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」リリース50周年を記念してアルバム全曲通しライブを開催します。当日は「公開定例会」に負けじと同アルバムについて解説するトークコーナーもあります。
 甲虫楽団Presents【祝Sgt.Pepper'sリリース50周年 完全再現ライブ】
日付:2017年7月15日(土)
開場:18:15
開演:19:00 ※アルバム全曲/その他の曲の2ステージ構成。間に休憩を挟みます
終演:21:30予定
場所:赤坂「GRAFFITI(グラフィティ)」 東京メトロ 赤坂見附駅 徒歩1分
料金:当日2500円(+1ドリンク別) 前売2200円(+1ドリンク別)

詳細は甲虫楽団公式サイトの→お知らせをご覧ください。
ご来場お待ちしております。

2017年6月14日水曜日

ドキュメンタリー番組「Sgt. Pepper's Musical Revolution」英米放送

ビートルズのアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』発売50周年を記念したドキュメンタリー番組「Sgt. Pepper's Musical Revolution」が2017年6月3日から英米のテレビ局で順次放送されました。約1時間の番組です。
BBC to celebrate the 50th anniversary of Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band by the Beatles (BCC)
ザ・ビートルズのドキュメンタリー「Sgt Pepper’s Musical Revolution」が全米でもこの夏に公開(uDiscoverMusic)


 ナビゲーターはハワード・グッドール。昨年公開の映画「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years」にも音楽の専門家として登場していました。(同映画の出演者まとめは→こちら
ハワード・グッドール
監督はこれまでに「Magical Mystery Tour Revisited」(本作については→こちら)、「Produced by George Martin」(本作については→こちら)など多くのビートルズ関連ドキュメンタリー番組を手掛けたフランシス・ハンリーです。

今作についての監督のインタビュー↓
Q&A: PBS doc explores the making of “Sgt. Pepper” (Realscreen)

この二人のタッグは知識、技術、経験、情熱いずれも充分。さらにはアップル・コア全面協力でしっかり作りこまれた良質のドキュメンタリーになっています。日本でいうとNHKスペシャルのような上質感があり、『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』に対する事前知識の多寡によらず楽しめます。マニア目線ではビートルズ以外にブライアン・エプスタイン、ジョージ・マーティン、ジェフ・エメリック、ケン・タウンゼントなどの関係者の名前がサラッと出てくるのが好印象です。

監督もインタビューで語っていましたが、とかく文化遺産的に語られることが多い『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』をあくまで音楽そのものに注目して掘り下げています。
そのために制作過程のレアな音源もふんだんに引用しており、各パートを抜き出した音源まで登場します。録音テープに残ったビートルズのスタジオでの会話が多く使われているのが印象的です。この辺は50周年記念エディションの編集方針に合わせているのかもしれません。

番組は1966年12月、ツアーを止めたビートルズに対するインタビュー映像から始まります。この決断が『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』につながったことを丁寧に描いています。

↓実際に放送されたのはもっと質が良い映像です。
次に先行シングル「Strawberry Fields Forever」「Penny Lane」のレコーディングについての解説です。この2曲によってアルバムの方向性が定まったとう主張です。この2曲はともに幼少期をコンセプトにしていますが、『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の多くの曲で声の回転速度を上げて若々しくしているのはそのコンセプトが影響している(表向きは架空の楽団がコンセプトだが)という主張は目新しいと思いました。ここまでにじっくりと20分近く使っています。

全編に渡ってハワード・グッドールは自ら演奏し歌いながら嬉々として本作の素晴らしさを語っています。歌がうまい・・・。
Strawberry Fieldの本物の鉄柵を持ち込んだとのこと
メロトロン
ハーモニウム
Lucy in the Sky with Diamondのコード進行の斬新さを弾き語りで解説
インド音楽の専門家を呼んでジョージ・ハリスンの東西折衷感覚を解説
以下は番組では未公開のシーンです↓


音源だけでなくビートルズの映像や写真も多く使われています。珍しいものが含まれているかもしれません。前述のインタビューの映像や、ジョージ・ハリスンがラヴィ・シャンカルの個人レッスンを受ける映像が目を引きました。

↓実際に放送されたのはもっと質が良い映像です。


とくに驚いたのは1995年に公開された「Free as a bird」のプロモーションビデオの素材と思われる高精細の映像が使われていることです。
Lovely Rita
A Day in the Life
Strawberry Fields Forever
番組内で紹介されているエピソードはこれまでも多く語られてきたものですが、「『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』が多層的で複合的である」という主題に沿って音楽的に解説されており、非常に見ごたえがありました。日本でも放送されることを期待します。

甲虫楽団からのお知らせ

我々甲虫楽団は「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」リリース50周年を記念してアルバム全曲通しライブを開催します。当日はこのドキュメンタリー番組に負けじと同アルバムについて解説するトークコーナーもあります。
 甲虫楽団Presents【祝Sgt.Pepper'sリリース50周年 完全再現ライブ】
日付:2017年7月15日(土)
開場:18:15
開演:19:00 ※アルバム全曲/その他の曲の2ステージ構成。間に休憩を挟みます
終演:21:30予定
場所:赤坂「GRAFFITI(グラフィティ)」 東京メトロ 赤坂見附駅 徒歩1分
料金:当日2500円(+1ドリンク別) 前売2200円(+1ドリンク別)

詳細は甲虫楽団公式サイトの→お知らせをご覧ください。
ご来場お待ちしております。

2017年6月9日金曜日

ジャイルズ・マーティン 米人気テレビ番組に出演「Sgt.Pepper's~リミックス作業の最初に聴こえて来たのは父の声だった」

2017年5月26日に全世界同時発売された『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 』50周年記念エディションは全英1位、全米3位、日本5位(洋楽部門では1位)と好調な売れ行きを見せています。そんななか、今作のリミックスを手掛けたジャイルズ・マーティンがアメリカの人気番組" The Tonight Show Starring Jimmy Fallon"2017年6月5日放送分に出演しました。
同番組の司会者ジミー・ファロンはポール・マッカートニーやリンゴ・スターとも何度も共演経験のある人気司会者です。

この中でジャイルズ・マーティンが語ったことは以下のようなことでした。
  • 父(ジョージ・マーティン)の葬式(2016年3月)後すぐにビートルズ側から『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 』のリミックスのオファーがあった。作業を開始して最初にテープから聴こえてきたのは父の声だった。
  • 自分が音楽業界に入ったのは聴力が低下し始めていた父の耳となるため。 父は自身の聴力の低下を公にしたくなかった(だから息子である自分に白羽の矢が立った)。父は本来息子が音楽業界に入ることを望んでいなかった。
  • 今回はポール、リンゴ、オノ・ヨーコ、オリヴィア・ハリスンのために作業した。
ジミー・ファロンは今作への賛辞を述べてインタビューを締めくくっています。実際アメリカでも今作は好評なので出演に至ったのでしょう。

直近のジャイルズ・マーティンのインタビューでは下記が詳しいです。今回の番組で明かしたようなことに加え、『The Beatles Anthology 2』や『Love』の制作現場、ビートルズの曲をリミックスする上での心構え、ポール・マッカートニーとの仕事についても語っています。

甲虫楽団からのお知らせ

我々甲虫楽団は「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」リリース50周年を記念してアルバム全曲通しライブを開催します。ジャイルズ・マーティンではなくジョージ・マーティンが手掛けた1967年のステレオ版を基準にしています。
 甲虫楽団Presents【祝Sgt.Pepper'sリリース50周年 完全再現ライブ】
日付:2017年7月15日(土)
開場:18:15
開演:19:00 ※アルバム全曲/その他の曲の2ステージ構成。間に休憩を挟みます
終演:21:30予定
場所:赤坂「GRAFFITI(グラフィティ)」 東京メトロ 赤坂見附駅 徒歩1分
料金:当日2500円(+1ドリンク別) 前売2200円(+1ドリンク別)

詳細は甲虫楽団公式サイトの→お知らせをご覧ください。
ご来場お待ちしております。

2017年6月3日土曜日

『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』発売50周年記念日当日 世界各地の様子

2017年6月1日にビートルズのアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』は発売50周年を迎えました。世界中で祝賀ムードが高まりました。
ファンによるいたずら?アビーロードスタジオ前の横断歩道
各地の様子がわかる映像をまとめます。ここまで世界の人々に同作品が特別視されていることに驚きました。


イギリス リバプール






リバプールでは街を挙げて50周年記念行事を複数実施しています。

イギリス ロンドン アビーロードスタジオ近辺



アメリカ ロサンゼルス


キャピトル・レコード本社ビルにはシルク・ドゥ・ソレイユ『Love』のSgt.Pepper役が現れて記念旗掲揚


カナダのテレビ


ポールが左の二の腕につけているOPPのワッペンの由来、そして「Sgt. Pepper」実在説

ロックの殿堂

綺麗にまとまっています。

アメリカ デジタル配信ニュース

解説者が詳しいのでよくまとまっています。

アメリカ セントルイスのラジオ


アメリカ シアトル


アメリカ ダラス


アイルランド ダブリン


スウェーデンのテレビ


フランスの展覧会


オランダ ハールレム


ポーランド ルブリン



セルビアのテレビ


キューバ ハバナ



メキシコのテレビ


チリのテレビ


アルゼンチンのテレビ


甲虫楽団からのお知らせ

日本も負けていられない!ということで我々甲虫楽団は「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」リリース50周年を記念してアルバム全曲通しライブを開催します。
 甲虫楽団Presents【祝Sgt.Pepper'sリリース50周年 完全再現ライブ】
日付:2017年7月15日(土)
開場:18:15
開演:19:00 ※アルバム全曲/その他の曲の2ステージ構成。間に休憩を挟みます
終演:21:30予定
場所:赤坂「GRAFFITI(グラフィティ)」 東京メトロ 赤坂見附駅 徒歩1分
料金:当日2500円(+1ドリンク別) 前売2200円(+1ドリンク別)


詳細は甲虫楽団公式サイトの→お知らせをご覧ください。
ご来場お待ちしております。

2017年6月1日木曜日

『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』発売50周年ベースTAB譜

2017年6月1日はビートルズの8枚目のアルバム「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」が発売されてから50周年です。表題曲風のベースタブ譜を共有します。
http://www.kouchu.info/Bass01.pdf
本作でポール・マッカートニーのベースは一つの頂点を迎えました。Rickenbacker 4001Sベースを使いこなし、連日スタジオに居残って考え抜いたベースを最後の最後に録音していたようです。せーので一斉に演奏するはずのロックバンドのスタイルからはかけ離れたアプローチですので他のメンバーはやりにくかったかもしれません。

この曲も単調なベースのようでいて、よく聴くと細かな音をひっかけてノリを出していることがわかります。この辺は2017年発売の50周年記念エディションで聴こえやすくなりました。
例えばイントロ。下記楽譜の前者は市販のバンドスコアでよく目にしますが、実際は後者のように弾いています。
市販のバンドスコア(クリックで拡大します)

実際のポールの演奏(クリックで拡大します)




甲虫楽団からのお知らせ

我々甲虫楽団も「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」リリース50周年を記念してアルバム全曲通しライブを開催します。
 甲虫楽団Presents【祝Sgt.Pepper'sリリース50周年 完全再現ライブ】
日付:2017年7月15日(土)
開場:18:15
開演:19:00 ※アルバム全曲/その他の曲の2ステージ構成。間に休憩を挟みます
終演:21:30予定
場所:赤坂「GRAFFITI(グラフィティ)」 東京メトロ 赤坂見附駅 徒歩1分
料金:当日2500円(+1ドリンク別) 前売2200円(+1ドリンク別)


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2017年5月31日水曜日

『ポール・マッカートニー with リンゴ・スター&フレンズ Change Begins Withinコンサート2009』DVD/Blu-ray 2017年5月31日 日本先行発売

ポール・マッカートニーとリンゴ・スターがステージ上で共演した2009年4月4日のチャリティ・コンサート。その様子を収録したDVDやBlu-rayが日本で先行発売されました。
奇跡の共演!!「ポール・マッカートニー with リンゴ・スター&フレンズ Change Begins Within コンサート 2009」オフィシャルサイト
ビートルズも一時師事したマハリシ・ヨギが始めたとされる超越瞑想の普及を目的にデヴィッド・リンチ財団が主催したコンサートです。デヴィッド・リンチ財団とビートルズのメンバーは懇意にしていますが超越瞑想が縁なのかもしれません。ビートルズ時代に早々にインドから帰って来たリンゴとポールが未だに超越瞑想を支持しているのが面白いです。
コンサートでは他アーティストに続きリンゴのソロコーナー、 ポールのソロコーナーと展開していき、そこにリンゴが合流することでポールとリンゴの共演が実現しています。
目玉は「With a Little Help From My Friend」(今年ちょうど50周年)をリンゴが歌い、ポールがベースを弾く姿を見られることです。 これはビートルズ時代も無かったことです。
さらにはポールの「Cosmically Conscious 」(1993年発表)がこのときポール史上初めてライブで演奏され、リンゴもドラムで参加しています。この曲はビートルズのインド時代に作られたものとのことです。

最後は出演者勢ぞろいでI Saw Her Standing Thereを演奏して終わっています。

ポール2017年来日公演の余韻に浸りつつ、アルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』50周年を噛みしめ、ビートルズインド時代の集大成となるアルバム『The Beatles』が50周年を迎える来年に備えるためには良いアイテムだと思います。

甲虫楽団からのお知らせ

我々甲虫楽団は「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」リリース50周年を記念してアルバム全曲通しライブを開催します。当然「With a Little Help From My Friend」も演奏します。
 甲虫楽団Presents【祝Sgt.Pepper'sリリース50周年 完全再現ライブ】
日付:2017年7月15日(土)
開場:18:15
開演:19:00 ※アルバム全曲/その他の曲の2ステージ構成。間に休憩を挟みます
終演:21:30予定
場所:赤坂「GRAFFITI(グラフィティ)」 東京メトロ 赤坂見附駅 徒歩1分
料金:当日2500円(+1ドリンク別) 前売2200円(+1ドリンク別)

詳細は甲虫楽団公式サイトの→お知らせをご覧ください。
ご来場お待ちしております。

2017年5月27日土曜日

『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』50周年記念リミックス ファーストインプレッション

2017年5月26日にビートルズのアルバム 「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」の50周年記念エディションが発売されました。当然(?)スーパー・デラックス・エディションを購入済みです。
まずは目玉のアルバムまるごとリミックスを聴いた第一印象を書きます。資料を調べたり過去の音源と聴き比べたりはしていないので間違っているところもあると思います。頭の中にある基準の音源は2009年リマスターのステレオ版です。

今回はWindowsパソコンでCDからFLACファイルを作成し、RolandのオーディオインターフェイスQUAD-CAPTUREにソニーのヘッドフォンMDR-ZX700(7000円台)をつないで、foobar2000で24bit/192kHzにアップコンバートして聴きました。

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

楽器の音が大きい。ベースをライン録音した 先駆けだったと思うがライン録音であることがよくわかるベースの音質になっている。コーラスが左右に広がっているがどうやって実現したのだろう。

With A Little Help From My Friends

前曲より格段に音質向上の効果が感じられる。ギターとピアノのバッキングがよく分離されており、曲の推進力が増している。 リンゴ・スターの歌とドラムの臨場感が増した。一番が終わったあとのドラムソロは大音量過ぎて笑った。ベースはもっと前面に出て良かったように思う。

Lucy In The Sky With Diamonds

イントロのキーボードのフレーズが各鍵盤から直接音が出ているかのような定位になっている。今作のリミックスを担当したジャイルズ・マーティンは時々このような冗談のようなアイデアをぶつけてくる印象。ジョン・レノンの声のエフェクトはより彼の声の魅力を際立たせている。過去のステレオ版よりテンポが遅くなったように感じる。そのためサビが重厚になった。サビ前のタムの音が大きすぎ。

Getting Better

これまでのところ最も音質向上を感じる。50周年記念エディションのトレーラーにこの曲が使用されていたのはそのせいかもしれない。歌の鮮度とエフェクトが合わさってとても50年前の音とは思えない。ベースのフレーズが思っていたのと違う箇所がある。これは今後要研究。タンブーラの音が大きすぎ。

Fixing A Hole

イントロを聴いて初めてハプシコードが2回録音されたと知った(左右に分かれている)。前曲もこの曲もベースの音が今一つ不明瞭で現代の技術を使っても磨けなかったということか。ベースのフレーズが思っていたのと違う箇所がある。これは今後要研究。マラカスかと思っていた音はブラシを使ったドラム?

She's Leaving Home

ステレオ版を聴いて育ったのでモノラル版基準の今作は旧来のステレオ版よりスピードが速くそれに比例して音も高くなっているので違和感がある。ストリングスの音が明瞭になったことと合わさって躍動感が出ているのは良いが、声の音色がところどころ不自然。最初からこのテンポとキーで歌って録音していたら良かったと思う。

Being For The Benefit Of Mr. Kite!

それが狙いなのだろうが、それにしてもうるさい。リミックスした証を残したいかのようにエフェクト音が左右に動いている。 ジョンの声は素晴らしい。イントロのドラムのロールが大きすぎ。

Within You Without You

ジャイルズ・マーティンの出世作は『Love』におけるこの曲とTomorrow Never Knowsのマッシュアップだったので否が応でも期待が高まる。果たして素晴らし出来。タブラの音色とジョージ・ハリスンの歌い出しには鳥肌が立った。 最後の笑い声大きすぎ。

When I'm Sixty-four

雰囲気が大人になった印象。よりいっそうこの曲の切なさが際立つ。ここまで聴いた感じ最新技術によってドラムの高音部分の解像度が上がった印象で、とくにこの曲はシンバルやブラシを多用しているので表情が豊かに聴こえる。クラリネットの音も良い。ジャイルズ・マーティンは生楽器の音をよく聴かせるのが得意なのかもしれない。ポールの歌のニュアンスがはっきり聴き取れ、最後に笑いながら歌っていることが良くわかった。

Lovely Rita

イントロのアコースティックギターが生々しい(これもやはり生楽器)。 後は順当な進化といった感じ。ドラムとベースの粒立ちが良くなって、実はスタッカートを効かせた演奏だったことがわかる。最後の最後のベースのグリッサンドはこれまで気づかなかった。コルクを抜く音がエフェクトをかけ過ぎてそれっぽく無い。

Good Morning Good Morning

大胆にドラムに手を加えて来た。ブラスの音色も相まって狂気さが増したと感じる。ビートルズが当時意図したものと違う仕上がりのような気がするが、これはこれで楽曲の魅力を引き出していると思う。

Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)

モノラル版を基準にしているせいということなのか、聴いたことが無い音が多い。歌はジョンの声が最も存在感があり、ポール主導の同アルバムのコンセプト曲の中央に鎮座していることに胸が熱くなる。

A Day In The Life

ジョンの歌は50年前当時のあの音源のために歌われ録音されたように感じる。今回のリミックスではどうも浮いている。鮮度の良い音源までさかのぼることができなかったのかもしれない。だったら逆にもっとローファイに加工する手はあったと思う。エフェクト音で大胆に遊んできたジャイルズ・マーティンなのでこの曲のオーケストラ上昇フレーズの変貌に期待したがあまり印象は変わらなかった。


同アルバムに対するこれまでの印象は、ドラッグの影響下によって制作されたという事前情報も相まって近寄りがたいような飲み込まれそうな圧迫感があったのですが、今回のリミックスでは50年前の「サイケデリック」という概念をデフォルメ化してファッショナブルにアレンジしたように感じます。随分と聴きやすくなりました。
今回の企画に対してはダビングを繰り返してくすんだ音になっていたものを現代技術できらびやかにすることが最も期待されていたことですので、となれば明るい雰囲気に展開させるのは必然だと思います。現代にはこれくらい華やかでかわいらしい世界観の方が受け入れられやすいのではないでしょうか。
音については生楽器(声含む)にマイクを近づけて録った音については格段に表現力が増したように感じます。ダビングを繰り返すとそういった成分から先に劣化していくのかもしれません。そんな事情で混然一体となった音のかたまりをこれまでビートルズからのメッセージとして受け入れて来たわけですので、今回のリミックスには賛否両論あってもおかしくありません。

引き続きスーパー・デラックス・エディションの2枚目以降を聴いて、最後にまたこのリミックスに戻って深く考察したいと思います。

甲虫楽団からのお知らせ

我々甲虫楽団も「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」リリース50周年を記念してアルバム全曲通しライブを開催します。
 甲虫楽団Presents【祝Sgt.Pepper'sリリース50周年 完全再現ライブ】
日付:2017年7月15日(土)
開場:18:15
開演:19:00 ※アルバム全曲/その他の曲の2ステージ構成。間に休憩を挟みます
終演:21:30予定
場所:赤坂「GRAFFITI(グラフィティ)」 東京メトロ 赤坂見附駅 徒歩1分
料金:当日2500円(+1ドリンク別) 前売2200円(+1ドリンク別)


詳細は甲虫楽団公式サイトの→お知らせをご覧ください。
ご来場お待ちしております。
 

2017年5月26日金曜日

「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」50周年記念盤発売 高木ブーさん「こりゃすげぇ。ビートルズがこれをやりたいと思った気持ちもよくわかる。」

 ビートルズのアルバム「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」発売50周年を記念したリミックス音源やアウトテイク集が2017年5月26日に発売されました。午前0時からタワーレコード渋谷店で世界最速販売されています。同店で前日の14時、ドリフターズの高木ブーさんを招いて発売記念イベントが開催されました。同イベントは一般公開され、インターネットでも生中継されました。
 ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』50周年記念エディション 発売記念イベント(タワレコTV)

30分以上にわたって、今年84歳の経験と知識を惜しげもなく披露してビートルズについて語りました。非常に音楽的な深い話でした。以下に趣旨をまとめます。

ビートルズ日本公演での前座

  • なぜドリフターズが前座に選ばれたか未だに疑問。当時「他のグループが忙しかったんだよ」と笑いあっていた。事情はいかりや長介しか知らなかったと思う。
  • ビートルズには会えなかった。バックステージでは姿も見られなかった。自分たちも楽屋から出ることも制限されていた。ドリフターズのマネージャーがビートルズの大ファンでドリフターズとビートルズを会わせようとしたが却下された。どうして会えなかったのかわからない。前座の自分たちですら会えなかったので、あのとき日本人でビートルズと会えたのは誰なんだろう。聞いていない(編注:ホテルで加山雄三さんは会っている)。
  • ステージを見たいといったら主催者側から許可が下りず、アリーナのドアを勝手に開けて壁に寄りかかりながら正面から見た。うれしかった。
  • 当時ドリフターズは自分(高木ブー)がA Hard Day's Nightを歌っていた程度でとくにビートルズの曲は演奏していなかった。でもA Hard Day's Nightじゃだめだろう、ドリフターズはギャグになっていなきゃダメだろうということでLong Tall Sallyを演奏した。仲本(工事)が歌っていた。恥ずかしいことに完璧じゃなかった。ドラムを貸してくれないのでステージの端っこで加藤(茶)がちょこんとやっていたし、荒井注はシンセをやっていたがそれも無いからギターを弾いていた。ドリフターズもビートルズもメンバーが死んじゃってもう絶対共演できないから、ドリフターズというグループとしてあれはすごかったと思う。自慢できる。
  •  ビートルズの前座で演奏した際のギターはギブソン。当時は高嶺の花でドリフターズに入ってやっと買えた。その後さらにグレードが上のギターを手に入れるために一度売却したが、そのギターが高木ブーの元にあることを重要視する人が買い戻してくれ実質タダで再び手にした。
  • もうギターは弾けない。ウクレレと違って6弦だしスチール弦だし。このギターは家に飾って、あの時のビートルズの空気を吸っていたかなと思うくらい。
ビートルズ日本公演前座で弾いたギター

※当時高木ブーさんは6歳年齢をサバ読んでいた

 「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」について

  • ビートルズ来日の翌年にアルバム「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」が出た当時のことは覚えていない。
  • ニセモノのビートルズが来日したときに招待されて武道館に行った。アリーナに人は入れず、当時と同じくおまわりさんが300人いた。当然エキストラだが警察官の制服は現代的だった。二部構成で一部はビートルズ公演の再現。二部のステージでSgt.Pepper'sの衣装を着ていたのを覚えている(編注:1995年4月1日のBootleg Beatles来日公演か?)。音源は今回の50周年記念盤が出るまで聴いたことが無かった。
  • 今回「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」を初めて聴いた感想は「こりゃすげぇ」。昔のビートルズの形を期待したらダメ。全く違う。子供とオヤジぐらい違う。ちっちゃなスケールで4人でライブをやっていたのとはまったく違う。もっと大きなスケールで見てほしかったのだろう。ビートルズがこれをやりたいと思った気持ちもよくわかる。音の幅がいい。もはやオーケストラだと思う。強引に誰かに聴かせられても自分で買って聴いてもいいけどぜひ聴いてほしい。昔のビートルズがよかったという人もいるかもしれないが、このアルバム全13曲の中には昔のビートルズ風の曲もある。全部初めから終わりまで聴くとビートルズがこうなったのは当たり前かな、しょうがないのかなと思えるはず。僕はいいと思う。僕らが当時ビートルズと初めて出会って「すげぇなあ」と思ったのと同じくらい。ぜひとも聴いてほしい。聴いていいと思う。聴いてからいろいろ考えればよい。


ビートルズ考

  • 昨日も昔のビートルズの映像を見ていたけど無駄がない。メンバーそれぞれ違う受け持ちをそれぞれちゃんとやっている。ビートルズがあんなに良くなったのは曲の良さもあったけど演出の勝利だと思う。
  • リンゴ(・スター)が隠れないよう一段高い場所で演奏している。ポール・マッカートニーが左利きだったというのもいい。ジョージ・ハリスンとマイクに向かい合ってもネックが重ならずにバランスが良い。TVを考慮した演出だと思う。
  • ビートルズはロックグループであるけどコーラスグループだと思っている。ビートルズは常に誰かが歌ってハーモニーを加えている。ポールの高いパートは魅力。ソロシンガー+バックバンドではなく4人に無駄がない。
  • 今のバンドはみんな衣装がバラバラ。当時はビートルズもドリフターズもユニフォーム着て四人が公平に引き立っていた。これは僕らの時代の感覚なのかな。もう今の感覚とは合わないかもしれないが。
  • ジョン・レノンのギターとリンゴ・スターのドラムのコンビネーションが良い。ビートルズの中で誰がスターか?についてドリフターズ内で議論したことがある。僕(高木ブー)は当初リンゴ・スターだと言った。いたずらにオカズを叩かずにリズムを取る。その後自分の結論としてはジョージ・ハリスンとなった。歌の間にジョージのギターが入る。これがビートルズサウンドだ。
  • ポール・マッカートニーは歌手だ。ベース弾きではない。主旋律に対するハーモニーがベースのフレーズに入っているので彼のベースは普通と違う。これにより3人の歌声にさらに幅が出る。この無駄の無さは他のグループには無かったのではないか。
今日の衣装はインド時代のビートルズを意識?(たぶん違う)

ビートルズとの関わり

  • 米軍キャンプを回っていたころにビートルズを知った。当時コーラスグループをやっていてハーモニーが好きだからみなさんよりは先にビートルズに注目していたかもしれない。おもしろい曲だなと思っていたがそんなににすごくなるとは思っていなかった。ドイツでやっていたころの音源を聴くとくだらない。ちっとも良くない。イギリスに帰ってきてからの方がハーモニーの良さが出ている。
  • ビートルズの曲ベスト3はMichelle、Yesterday、Ob-La-Di,Ob-La-Da。こぶ茶バンド(仲本工事、高木ブー、加藤茶)ではライブの一曲目でOb-La-Di,Ob-La-Daを演奏する。
  • ドリフターズはロックンロール。時代でいうと(エルヴィス・)プレスリー。ブルースコードを基にしている。ビートルズが出てからコード進行から何から全部壊しちゃった。オーギュメントとかディミニッシュなど。ドリフターズは「これは手に負えない」と思った。その後アース・ウィンド&ファイアーぐらいまではなんとかついて行けた。ビートルズの登場はドリフターズにとって良いことではなかったのかもしれない。そのぐらいすごい影響があった。ビートルズあたりから音楽が変わった。
  • ドリフターズの中で最もビートルズファンは自分(高木ブー)かもしれない(編注:志村けんさんだと思います)。仲本(工事)はロックンロールだし。ビートルズのカバーアルバム「Let It Boo」を強引に作らされたがやって良かった。感情の入れ方が難しくて苦労した。本当に聴いてほしい。
Michelleを演奏
高木ブーさんが2000年に発売したビートルズのカバーアルバム「LET IT BOO」は廃盤になっていますが、現在復刻版の予約を受け付けています。予約が一定数に達すると発売されるそうです。(追記:発売決定しました!)
高木 ブー/ LET IT BOO |Sony Music Shop

甲虫楽団からのお知らせ

我々甲虫楽団も「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」リリース50周年を記念してアルバム全曲通しライブを開催します。
 甲虫楽団Presents【祝Sgt.Pepper'sリリース50周年 完全再現ライブ】
日付:2017年7月15日(土)
開場:18:15
開演:19:00 ※アルバム全曲/その他の曲の2ステージ構成。間に休憩を挟みます
終演:21:30予定
場所:赤坂「GRAFFITI(グラフィティ)」 東京メトロ 赤坂見附駅 徒歩1分
料金:当日2500円(+1ドリンク別) 前売2200円(+1ドリンク別)


詳細は甲虫楽団公式サイトの→お知らせをご覧ください。
ご来場お待ちしております。

2017年5月25日木曜日

書籍「ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』完全ガイド」2017年5月22日発売

発売から50周年の節目を迎える『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の成り立ちを追体験する書籍「ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』完全ガイド<シンコー・ミュージック・ムック>」が2017年5月22日に発売されました。少々値が張りますがワクワクする本です。
 ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』完全ガイド<シンコー・ミュージック・ムック>

ビートルズがツアー活動を止めてから同アルバムが完成するまでを時系列で解説しています。その要所要所(ツアー後のレコーディング再開、ツアー活動終了宣言、アルバム完成直後、アルバム発売後)に当時のインタビューを掲載しているので臨場感があります。ポール・マッカートニーの奮闘ぶりが伝わってきます。当時の雑誌の記事も掲載されておりさらにタイムスリップ感が増しますが、数はそれほど無いのでこの路線をもっと突き詰めれば良かったと思います。
一人の著者が執筆しているようで冷静で芯の通った本になっています。レコーディングの過程に興味がある方にはお勧めですが、それにしても少々高値のように思います。

甲虫楽団からのお知らせ

我々甲虫楽団も「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」リリース50周年を記念してアルバム全曲通しライブを開催します。
 甲虫楽団Presents【祝Sgt.Pepper'sリリース50周年 完全再現ライブ】
日付:2017年7月15日(土)
開場:18:15
開演:19:00 ※アルバム全曲/その他の曲の2ステージ構成。間に休憩を挟みます
終演:21:30予定
場所:赤坂「GRAFFITI(グラフィティ)」 東京メトロ 赤坂見附駅 徒歩1分
料金:当日2500円(+1ドリンク別) 前売2200円(+1ドリンク別)


詳細は甲虫楽団公式サイトの→お知らせをご覧ください。
ご来場お待ちしております。

2017年5月23日火曜日

ベース・マガジン 2017年6月号特集「ポール・マッカートニー流 フレーズ構築術」

2017年5月19日に発売されたリットーミュージックの月刊誌Bass magazine(ベース・マガジン) に「4つの要素が名演を作る! ポール・マッカートニー流 フレーズ構築術」が掲載されています。

http://www.rittor-music.co.jp/magazine/bm/

8ページの記事です。ポールが演奏する際のフォーム(全体/左手/右手)を写真で解説した後、ビートルズの曲からベースが特徴的な曲12曲を選び4小節ずつタブ譜を掲載して解説しています。テーマによっては練習用の譜面もいくつか添えられています。コード理論やスケールなど随分と理論的に解説している印象です。
ポールがハイフレット(だいたい9フレット以降) を好むというのは多くの人が指摘していることです。多くの場合「その辺のフレットの音が良いから」が根拠ですが、今回の筆者はそれに加えヘフナーがショートスケールであることも理由に挙げています。
ピックを多用するポールだけあって、アップ/ダウンどちらでピッキングするべきかも詳しく解説しています。例として使用されているベースの写真がグレコのバイオリンベースなのは謎です。

2017年5月22日月曜日

The Fab Four ビートルズのアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』全曲演奏

現状おそらく世界一のビートルズトリビュートバンドThe Fab FourがアメリカAXS TVによるトリビュートバンドが出演するシリーズ番組"The World’s Greatest Tribute Bands"のトリとして2017年5月10日放送分に出演しました。The Fab Fourは今年発売50周年を迎えるビートルズのアルバム「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」全曲を演奏しました。ちなみにThe Fab Four2013年来日公演の際、我々甲虫楽団は前座を務めました。(当時の様子は→こちら
THE FAB FOUR PAYS TRIBUTE TO SGT. PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BANDS | MAY 10TH



以下で全曲視聴できます。


<感想>
  • リンゴ・スター役が2013年も来日したErick Fidelではなく、Joe Bologna(おそらく)。The Fab Four公式サイトでは相変わらずErickの写真ばかりなので優先順位が下がったというわけではなさそう。テレビ用にルックス(リンゴ度)を重視した?
  • 衣装は流石の再現度だがアナログ盤A面相当終了後に着替えて、最後の曲終了後に上着だけ再び羽織った。暑かった?
  • テレビ番組ということで声のエフェクトをしっかり曲ごとに作りこんでいて聴きごたえがある。
  • Within You Without Youで本物のインド楽器とインド人ミュージシャン(に見える)を連れて来たのは贅沢。なかなかアマチュアには真似できない。
  • ポール・マッカートニー役のArdy Sarrafのベースが4001S仕様ではなく、通常の4001仕様(=ポール使用器と異なる)。4001S仕様のサイケデリックペイントのベースも持っているはずだが・・・。
  • Ardy Sarrafは明らかに世界一のポール役だが歌とパフォーマンスに気を取られてベースの演奏がおろそかになることがある。Being for the Benefit of Mr. Kite!はベースに専念できるはずだがコピー度が低く残念(ポール本人が気に入っているフレーズなのに)。Lovely Ritaは弾きながらなのに中々のコピー度。ムラがある?
  • ジョージ・ハリスン役のGavin Pringはこのアルバムのギターソロを苦手にしているように見える。実際ポールが弾いている曲も多いので手についていない?とはいえ見た目だけ100点満点。サージェント・ペパーズの衣装を着た時が最もジョージに似ていると思う。
  • ジョン・レノン役のRon McNeilの声はエフェクトをかけるととてもジョンの雰囲気が出る。キーボードにギターに縦横無尽に楽器を扱う彼にとって今回の番組は最も活躍できる機会だろう。
  • Ron McNeilは自身の鍵盤演奏技術を超えたフレーズに果敢に挑戦するのが好印象。いつもより成功率が高かったように感じた。サンプリング音が流れている間、テンポと盛り上がりに合わせて演奏しているかのようにキーボード上空で激しく手を振るエアキーボードは彼の発明だと思う。
The Fab Fourは見た目のわかりやすさに加えてマニアらしいこだわりも垣間見え、全体としてビートルズへの敬意が感じられて好きです。様々な企画に果敢に取り組んでおり、引き続き今後も世界を驚かせてほしいです。一例↓オーケストラとのコラボレーション(4001S仕様のサイケデリックペイントのベースを使用)
我々甲虫楽団も「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」リリース50周年を記念してアルバム全曲通しライブを開催します。フレーズのコピー度ならThe Fab Fourに負けていないと自負しております!
 甲虫楽団Presents【祝Sgt.Pepper'sリリース50周年 完全再現ライブ】
日付:2017年7月15日(土)
開場:18:15
開演:19:00 ※アルバム全曲/その他の曲の2ステージ構成。間に休憩を挟みます
終演:21:30予定
場所:赤坂「GRAFFITI(グラフィティ)」 東京メトロ 赤坂見附駅 徒歩1分
料金:当日2500円(+1ドリンク別) 前売2200円(+1ドリンク別)


詳細は甲虫楽団公式サイトの→お知らせをご覧ください。
ご来場お待ちしております。

2017年5月16日火曜日

レコード・コレクターズ 2017年6月号 「ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』」

2017年5月15日発売のレコード・コレクターズ 2017年6月号の特集は「ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』」です。
http://musicmagazine.jp/rc/

約80ページの大ボリュームです。同誌らしくカラーページではレコードの各国盤のジャケットやレーベル写真が豊富です。
さんざん語りつくされてきた同作だけあって、どの記事も含蓄があり、現代における同作の位置づけを冷静かつ情熱的に分析しています。対談記事やレコスケくんのマンガの端々には同意したくなる発言がちりばめられています。
50周年記念盤発売前のこの時期においてはジャイルズ・マーティンが登壇したアビーロードスタジオでの試聴会のレポートや、実際に試聴した結果を踏まえた50周年記念盤の解説が貴重です。

印象的な内容を以下に列挙します。

<ジャイルズ・マーティンの発言>
  • 50周年記念盤はモノラルをステレオ化する作業(もしも当時、モノラルと同じくらい熱心にステレオ盤を作っていたらどうなっていたかを追体験)
  • Strawberry Fields Forever / Penny Lane をアルバムの中に加えることを検討したがやらなかった
  • Only a Northern Songや Carnival of Light(未発表曲)をボーナストラックに加えることを検討したがやらなかった
  • 5.1チャンネルのミックスは頑張った(2015年にリリースした5.1チャンネル音源より良い)
<50周年記念盤の解説>
  • モノラル音源は2009年版とは異なる(新たにリマスターされている)
  • Penny Laneのプロモーションビデオの色合いは2015年の「1+」とは異なる(もっと鮮やか)
50周年記念盤のリミックスは本誌において一貫して評価が高く、来週の発売に期待は高まるばかりです。

甲虫楽団からのお知らせ

我々甲虫楽団も「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」リリース50周年を記念してアルバム全曲通しライブを開催します。
 甲虫楽団Presents【祝Sgt.Pepper'sリリース50周年 完全再現ライブ】
日付:2017年7月15日(土)
開場:18:15
開演:19:00 ※アルバム全曲/その他の曲の2ステージ構成。間に休憩を挟みます
終演:21:30予定
場所:赤坂「GRAFFITI(グラフィティ)」 東京メトロ 赤坂見附駅 徒歩1分
料金:当日2500円(+1ドリンク別) 前売2200円(+1ドリンク別)


詳細は甲虫楽団公式サイトの→お知らせをご覧ください。
ご来場お待ちしております。

2017年5月12日金曜日

Rickenbackerのベース Limited Model 4001S Special Satin Mapleglo発売

ポール・マッカートニーが使用したリッケンバッカーのベースを意識した新製品「Limited Model 4001S Special Satin Mapleglo」の発売が2017年5月8日に発表されました。市場価格は税込428,000円です。同種のベースが発売されるのは2014年以来です。2014年版の当時の市場価格は税込399,900円でしたので3万円弱値上げしたイメージです。
Limited 4001S SPL Satin Mapleglo!! - News:リッケンバッカー日本版ウェブサイト:rickenbacker-jp.co
リッケンバッカーから、人気の4001Sが国内限定モデル「RICKENBACKER Limited Model 4001S Special Satin Mapleglo」として登場(GAKKIソムリエ)

ナチュラルカラー(明確な色を付けていない)をリッケンバッカーではメイプルグローと呼びますが、今回はさらにサテンの風合いということでサテンメイプルグロー略してSMGとしています。

2014年版は24本国内入荷ですが、今回は35本とのことです。2014年版との違いはリアピックアップが現行の4003モデルでも採用されているローカットコンデンサをオンオフ可能なVTC(ビンテージ・トーン・サーキット)、 ネックのヒール(ボディと合体している箇所の裏側の部分)の形状が四角い「スクエア・ネックヒール」(または単に「スクエアヒール」)の2点のようです。前者は最新技術の搭載、後者はビンテージの仕様により近づけた、という状況です。

2ピースネックだったり(本来は1ピース)、ヘッドの形状がこじんまりしているなどのポール使用器との仕様のズレがありますが、現行品では4001Sタイプの商品は存在しませんので選択肢に入ってきます。

2014年版の記事もご参照ください。
Rickenbacker ビートルズ使用器を意識したギター/ベースを24本ずつ限定発売


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
Rickenbacker LTD 4001S SPECIAL (Satin Mapleglo)
価格:428000円(税込、送料無料) (2017/5/12時点)