2017年6月14日水曜日

ドキュメンタリー番組「Sgt. Pepper's Musical Revolution」英米放送

ビートルズのアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』発売50周年を記念したドキュメンタリー番組「Sgt. Pepper's Musical Revolution」が2017年6月3日から英米のテレビ局で順次放送されました。約1時間の番組です。
BBC to celebrate the 50th anniversary of Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band by the Beatles (BCC)
ザ・ビートルズのドキュメンタリー「Sgt Pepper’s Musical Revolution」が全米でもこの夏に公開(uDiscoverMusic)


 ナビゲーターはハワード・グッドール。昨年公開の映画「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years」にも音楽の専門家として登場していました。(同映画の出演者まとめは→こちら
ハワード・グッドール
監督はこれまでに「Magical Mystery Tour Revisited」(本作については→こちら)、「Produced by George Martin」(本作については→こちら)など多くのビートルズ関連ドキュメンタリー番組を手掛けたフランシス・ハンリーです。

今作についての監督のインタビュー↓
Q&A: PBS doc explores the making of “Sgt. Pepper” (Realscreen)

この二人のタッグは知識、技術、経験、情熱いずれも充分。さらにはアップル・コア全面協力でしっかり作りこまれた良質のドキュメンタリーになっています。日本でいうとNHKスペシャルのような上質感があり、『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』に対する事前知識の多寡によらず楽しめます。マニア目線ではビートルズ以外にブライアン・エプスタイン、ジョージ・マーティン、ジェフ・エメリック、ケン・タウンゼントなどの関係者の名前がサラッと出てくるのが好印象です。

監督もインタビューで語っていましたが、とかく文化遺産的に語られることが多い『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』をあくまで音楽そのものに注目して掘り下げています。
そのために制作過程のレアな音源もふんだんに引用しており、各パートを抜き出した音源まで登場します。録音テープに残ったビートルズのスタジオでの会話が多く使われているのが印象的です。この辺は50周年記念エディションの編集方針に合わせているのかもしれません。

番組は1966年12月、ツアーを止めたビートルズに対するインタビュー映像から始まります。この決断が『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』につながったことを丁寧に描いています。

↓実際に放送されたのはもっと質が良い映像です。
次に先行シングル「Strawberry Fields Forever」「Penny Lane」のレコーディングについての解説です。この2曲によってアルバムの方向性が定まったとう主張です。この2曲はともに幼少期をコンセプトにしていますが、『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の多くの曲で声の回転速度を上げて若々しくしているのはそのコンセプトが影響している(表向きは架空の楽団がコンセプトだが)という主張は目新しいと思いました。ここまでにじっくりと20分近く使っています。

全編に渡ってハワード・グッドールは自ら演奏し歌いながら嬉々として本作の素晴らしさを語っています。歌がうまい・・・。
Strawberry Fieldの本物の鉄柵を持ち込んだとのこと
メロトロン
ハーモニウム
Lucy in the Sky with Diamondのコード進行の斬新さを弾き語りで解説
インド音楽の専門家を呼んでジョージ・ハリスンの東西折衷感覚を解説
以下は番組では未公開のシーンです↓


音源だけでなくビートルズの映像や写真も多く使われています。珍しいものが含まれているかもしれません。前述のインタビューの映像や、ジョージ・ハリスンがラヴィ・シャンカルの個人レッスンを受ける映像が目を引きました。

↓実際に放送されたのはもっと質が良い映像です。


とくに驚いたのは1995年に公開された「Free as a bird」のプロモーションビデオの素材と思われる高精細の映像が使われていることです。
Lovely Rita
A Day in the Life
Strawberry Fields Forever
番組内で紹介されているエピソードはこれまでも多く語られてきたものですが、「『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』が多層的で複合的である」という主題に沿って音楽的に解説されており、非常に見ごたえがありました。日本でも放送されることを期待します。

甲虫楽団からのお知らせ

我々甲虫楽団は「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」リリース50周年を記念してアルバム全曲通しライブを開催します。当日はこのドキュメンタリー番組に負けじと同アルバムについて解説するトークコーナーもあります。
 甲虫楽団Presents【祝Sgt.Pepper'sリリース50周年 完全再現ライブ】
日付:2017年7月15日(土)
開場:18:15
開演:19:00 ※アルバム全曲/その他の曲の2ステージ構成。間に休憩を挟みます
終演:21:30予定
場所:赤坂「GRAFFITI(グラフィティ)」 東京メトロ 赤坂見附駅 徒歩1分
料金:当日2500円(+1ドリンク別) 前売2200円(+1ドリンク別)

詳細は甲虫楽団公式サイトの→お知らせをご覧ください。
ご来場お待ちしております。

2 件のコメント:

  1. ポールが来ないとここは静かだな。毎日チェックしてるからガンバレ。

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    1. コメントありがとうございます。

      細く長く続けていきたいと思います。

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