2019年4月12日金曜日

「Get Back」発売50周年記念ベースタブ譜

2019年4月11日はビートルズ19枚目のシングル「Get Back」イギリス発売50周年です。同曲風ベースTAB譜を共有します。
http://www.kouchu.info/Bass05.pdf
原点回帰をスローガンに行われた1969年1月のセッションのテーマソングとして後世に認識されている曲です。同セッションで取り上げた楽曲はデビュー前のように歌いながら演奏して完成させる前提ですのでベースラインがシンプルでアドリブ要素が強くなっています。
とくにポール・マッカートニーがボーカルを担当するこの曲はやりすぎなくらいシンプルで、3弦の開放弦と2~3弦の5フレットと7フレットだけでほぼ演奏できます。とはいえ、随所に登場する印象的なG→Dのコード変更に参加するのは1回だけ、「Get Back」と歌った直後のシンコペーションも最初のうちは参加しないなど、あえて他のメンバーとずらすという工夫は感じられます。

2019年4月8日月曜日

主人公だけがビートルズを知っている世界を描く映画 2019年10月日本公開

ミュージシャンである主人公が自分以外ビートルズを知らない世界に紛れ込み、ビートルズの楽曲を新曲として発表することでスターダムにのし上がっていく・・・という映画『YESTERDAY』は2019年6月28日から海外で上映されることが発表されていましたが、日本でも10月から上映されることが決定しました。2016年に同じくビートルズを題材とした映画が『イエスタデイ』という邦題で劇場公開されているので、今回おそらく邦題は原題と変わると思われます。
海外版イメージ画像
このあらすじを見て、日本の漫画『僕はビートルズ』を思い出す方も多いでしょう。ミュージシャンがビートルズの曲を新曲として発表して世界を巻き込んだ騒動になっていくという点は同じですが、『僕はビートルズ』の方は今作のようなパラレルワールドへの遷移ではなく、ビートルズデビュー前へのタイムスリップという手法でビートルズが存在しない世界を提示していました。 そのため、50年以上前の時代との隔たりやビートルズ本人との関りが大きなテーマとなっています。
 今回は現代が舞台ですので、 史実より50年以上遅れてビートルズの楽曲が誕生したらどうなるかが面白おかしく描かれているはずです。とくにITを中心としたテクノロジーの進歩やグローバル化がどうストーリーに影響するか楽しみです。
また、両作とも初めてビートルズの楽曲に触れた戸惑いと感動が瑞々しく描かれています。その様子に自分の原体験を重ね合わせて涙する人も多いことでしょう。奇しくも両作とも主人公がたどり着いた世界で人々が初めて聴いたビートルズの楽曲は「Yesterday」でした。ここまでの共通点を見て『僕はビートルズの』パクリだと思う方もいると思いますが、「Yesterday」はギター弾き語りで偶発的に披露するのにうってつけの名曲である点は擁護しておきます。
今作の脚本はリチャード・カーティスです。コメディTV番組『Mr.ビーン』の脚本担当としても有名です。1956年生まれの彼は幼少期にビートルズの洗礼を受け、自身が監督も務めた映画『ラブ・アクチュアリー』『パイレーツ・ロック』では趣味と実益を兼ねてロック愛を隠すことなく取り込んでいました。2016年のビートルズのドキュメンタリー映画『Eight Days A  Week』にもコメント出演していますので筋金入りのビートルズファンと考えて良いでしょう。どのくらいマニアがニヤリとするポイントを盛り込んでくるか楽しみです。
リチャード・カーティス
果たしてビートルズを結成していないジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターは登場するでしょうか。楽しみに公開を待ちたいと思います。

2019年4月6日土曜日

レポート:リンゴ・スター アンド・ヒズ・オール・スター・バンド 2019年4月5日東京ドームシティホール公演

桜とともにリンゴ・スターが日本列島にやって来ました。RINGO STARR And His All Starr Band 2019年4月5日東京ドームシティホール公演の初日に行ってきました。

ここ数日で東京の桜がピークを迎えました。リンゴも代々木公園の桜を楽しんだようです。
個人的には2013年以来のリンゴです。2016年はツアーメンバーもセットリストも前回とほとんど同じだったので行きませんでした。
今回はコリン・ヘイとヘイミッシュ・スチュワートが参加すると聞き、とくにヘイミッシュ・スチュワートはポール・マッカートニーの1993年東京ドーム公演で見て以来で懐かしい知人に会うような気持ちになり、行くことにしました。
開場前であればチケットを持っていなくてもグッズ購入可能
アリーナ後方から
ウォーレン・ハム(サックス等)がよく前に出てきて客を煽っていた
ドラムを叩きながら歌う曲はより本気で叩いているように見えた
この日何回ピースしただろう?
日本公演新メンバーの二人
スティーブ・ルカサーがベースを弾くことも
お色直しでダブルピース
笑顔が多かった
最後の曲
最後のスピーチ
リンゴは先に帰ってしまう

この二人の日本公演新メンバーが与える影響は大きく、大人の落ち着いた雰囲気が増したと感じました(トッド・ラングレンが抜けたからかもしれませんが)。ヘイミッシュ・スチュワートは自分の曲以外でもファンキーな彩りを添え、コリン・ヘイは俯瞰的にサウンドを引き締めていました。

東京ドームシティホールには初めて行きましたが地面に穴を深く掘って作ってあり、奥行きが短いためどの席からも近く見えます。リンゴも観客が掲げるプレートが良く見えているようでした。会場のせいか、リンゴ側の意向なのかわかりませんが音量が小さいと感じました。その分歌は良く聴こえました。

リンゴは6年前に比べてドラムの当てぶり感が増して、声もガラガラで歳月を感じましたが、体の動きは以前にも増して軽快で、観客とのコミュニケーションもより積極的でした。もうリンゴは何のプレッシャーも感じずステージを楽しんでいるのだろうなと思いました。

リンゴは冒頭のMCで「今日学んだ言葉」として「リンゴ サイコー!」と言っていましたが、これはポール由来でしょうか??

<セットリスト>
リンゴ以外のボーカル担当 C:コリン・ヘイ G:グレッグ・ローリー H:ヘイミッシュ・スチュワート S:スティーヴ・ルカサー W:ウォーレン・ハム
 ★:2013年/2016年に演奏していない曲(6曲)

Matchbox
It Don't Come Easy
What Goes On
Evil Ways G
Rosanna SW
Pick Up the Pieces H★
Down Under C★
Boys
Don't Pass Me By
Yellow Submarine
Cut the Cake H★
Black Magic Woman / Gypsy Queen G
You're Sixteen
Anthem
Overkill C★
Africa SC
Work to Do H★
Oye como va G
I Wanna Be Your Man
Who Can It Be Now? C★
Hold the Line SW
Photograph
Act Naturally
With a Little Help From My Friends

2013年/2016年に演奏して今回は演奏していないリンゴの曲は下記
Back Off Boogaloo、Honey Don't、Wings 

リンゴも公演後にさっそくツイートしています。「東京ドーム」というのは語弊があるのでは・・・?

2019年4月2日火曜日

ポール・マッカートニーのVIPパッケージをプロデュース シェリー・レイザー死去

大物アーティストのVIPパッケージを手掛けるSLO VIP Ticket Servicesの創始者で「The Ticket Queen」の異名をとるシェリー・レイザーさんが2019年3月31日に亡くなりました。69歳でした。
 

2013年、2014年、2015年、2017年のポール・マッカートニーのツアーに帯同して来日し、サウンドチェックでは自ら参加者に向けてブリーフィングを行う姿が印象的でした。2014年のポール体調不良によるサウンドチェック中止も彼女の口から発表されました。2018年のポールの公演では姿が見えなかったので心配されていました。

ポールの信頼も厚く、サウンドチェックでは彼女の出身地にちなんで「San Francisco Bay Blues」を演奏することが多かったです。そんなポールをサウンドチェック参加者の側で率先して盛り上げていました。
2013年11月10日 京セラドーム
2015年4月20日 京セラドーム 「San Francisco Bay Blues」に投げキッス
2015年4月20日 京セラドーム 「Bluebird」にウイングスサインを掲げる
2017年4月27日東京ドーム
ポールがサンフランシスコで公演を行う際は、本編でもシェリーの名前を出して演奏することがありました。

ポールは追悼ツイートしています。

VIPパッケージの商品性にいち早く注目し、それを実現した想像力と情熱と人徳に敬意を表したいと思います。すばらしい体験を創出していただきありがとうございました。
2018年12月14日グラスゴー サウンドチェック

2019年3月27日水曜日

リンゴ・スター来日 直前に上海でサプライズライブ

日本ツアーを開催するリンゴ・スターが2019年3月26日15時過ぎに福岡空港に降り立ちました。今日福岡サンパレス ホテル&ホールで初日を迎えます。
リンゴ・スター来日直前インタビュー「僕らのショウは平和と愛の祭典、東北の人たちを元気づけたい」(Rolling Stone Japan)

日本に来る直前に一行は上海で船上サプライズライブを行ったようです。マイクロソフトの共同創業者で昨年亡くなったポール・アレンを追悼するクルーズでのことでした。
その場にジュリアン・レノンやジョー・ウォルシュもいたようです。ジュリアン・レノンは直前に日本にいたことがわかっています。

2019年3月18日月曜日

ビートルズの日本公演に前座で出演 内田裕也さん死去

ロックン・ローラー内田裕也さんが2019年3月17日に亡くなりました。79歳でした。妻で女優の樹木希林さんと半年前に死別したばかりでした。
一言では語りつくせないほど様々な側面を持つ方ですが、ビートルズファン目線からするとまずは「ビートルズ日本公演に前座で出演した人」ということになります(本人は『俺は前座じゃない。共演してやってんだ』と言っていたそうですが)。


ビートルズ日本公演を特等席で見る内田裕也さんと尾藤イサオさん
(アリーナ正面のパイプ椅子に座っている二人がそれ)
僕が初めて内田裕也さんを認識したのは1991年の都知事選出馬の時です。
政見放送をジョン・レノンの「Power To The People」のアカペラから始めたのが印象的でした。

1973年のオノ・ヨーコさんへのインタビューをきっかけにジョン・レノンと親交がありました。後年ことあるごとに当時の事を語っています。

<私の恩人>内田裕也、親友ジョン・レノンが俺の原点(THE PAGE 2014年10月)

オノ・ヨーコさんからは「あなたなんかアーティストとして何もしてないじゃない!ジョンもそう言ってたわよ。」、(都知事選出馬を伝えた際には)「あら、バカね」など辛辣なコメントを浴びせられたようですがお互いが主催するイベントに出演したり、ジョン追悼イベントで共演するなど仲間意識はあったと思います。

ジョン・レノン・スーパーライブ(2003年12月 内田裕也オフィシャルサイト)
ジョン・レノン追悼(2005年12月 内田裕也オフィシャルサイト)

実際は良好な関係を継続したのはオノ・ヨーコさんと樹木希林さんのようでした。内田裕也さん抜きで会うことも多かったようですし、近年コメントを交換しています。

樹木希林 オノ・ヨーコに嫉妬「スケールが違う」(スポニチ 2016年5月)
オノ・ヨーコさん、希林さんをしのぶ 「頭のキレる人」(朝日新聞 2018年9月)

一連の言動を見ていると内田裕也さんは樹木希林さんと共にアーティストとしてのジョン&ヨーコになりたかったのかなと感じました。

2013年のポール・マッカートニー日本公演の際は東京ドームでお見掛けしました。翌年ポールの日本公演が中止になった際は以下のようにコメントしていました。

「去年(の来日公演)はしっかりしていて、感激してさすがポールと思っていた。ポールはベートーベンを超えたって一文を書いた。彼が聞いたら喜んでくれただろう。武道館は行ってみたいなと思ってたんだけど。ちょっと今回早すぎたな、来るのが(昨年11月の来日以来)。1年くらい待ってほしかった」

ショーン・レノンが追悼しています。ショーンは内田裕也さんがプロデュースしていたFlower Travellin' Bandのアルバム『SATORI』のリメイクをしたいと内田裕也さんに打診したそうで、追悼投稿のハッシュタグも#flowertravellinbandとなっています。


Sean Ono Lennonさん(@sean_ono_lennon)がシェアした投稿 -

2019年3月17日日曜日

ジャイルズ・マーティン NHK「ららら♪クラシック」に出演

クラシック音楽の魅力を楽しく、分かりやすく伝えるテレビ番組「ららら♪クラシック」(NHK Eテレ 毎週金曜 21:30 - 22:00)2019年3月15日放送回『宮川彬良クラシック・スコープ~ザ・ビートルズの魅力を探る』に近年のビートルズ作品を一手に引き受ける音楽プロデューサーのジャイルズ・マーティンが出演しました。
2018年10月『The Beatles』リミックス版のプロモーション来日時に収録
ららら クラシック - NHK
番組はビートルズのプロデューサーがクラシック畑のジョージ・マーティン (ジャイルズの父)である点をとっかかりに、以下の3つの観点で分析していました。

(1)モーツァルトに通じる旋律
メロディーはシンプル(モーツァルトに通じる)が
合いの手はロックっぽい
(2)バロック音楽の手法
ロックにクリシェを導入したのはビートルズが初めて??
(3)クラシックならではの作曲法
対位法がビートルズの特徴であると語るジャイルズ
 ジャイルズの発言は下記のとおりでした。
 ビートルズは一つの歌に一つのメロディーだけでは満足しませんでした。
 ボーカルと楽器の両方に対位法とハーモニーをもたせて曲を作ることが重要でした。これはまさにクラシック音楽的な方法です。
 ポール・マッカートニーのベース演奏が良い例です。リンゴが歌うこの曲(「With A Little Help From My Friends」)は彼が歌えるように意図的にシンプルな歌にしました。ポールのベースラインは常時ボーカルに対する対旋律を奏でました。
(ビートルズは)他の人には必ずしも聞こえない対旋律を聞くことができましたから、それを彼らの音楽に使いました。その結果彼らの音楽はずっと豊かになりました。
この番組は3月21日午前10時25分~ 午前10時55分に再放送されます。なんとこれは甲虫楽団のホワイトアルバム全曲ライブ当日です。この番組を見て気分を盛り上げてからライブにお越しいただくのも良いかもしれません!

 ホワイトアルバムリリース50周年記念、全曲通しアンコールライブ
日時:
2019年3月21日(木祝)12:00開場 12:30開演 15:00終演予定

内容:
1stステージ『The Beatles』(ホワイトアルバム)1枚目(AB面)
2ndステージ『The Beatles』(ホワイトアルバム)2枚目(CD面)

場所:
高円寺「ShowBoat(ショーボート)」
JR中央総武線高円寺北口から徒歩8分
http://www.showboat1993.com/

料金:
2,500円(1ドリンク込み)
学生/未成年 1,600円(1ドリンク込み。受付時に学生証を提示してください)
※ご予約・前売チケットのご購入はShowBoat様へお問い合わせください。
くわしくは→http://www.showboat1993.com/about-1-cigl

初演時の様子↓

2019年3月12日火曜日

ビートルズのメンバーとも共演 ハル・ブレイン死去

セッション・ドラマーとして1960年代から1970年代にかけて数々の全米1位ヒットソングを支えたハル・ブレインが2019年3月11日に亡くなりました。90歳でした。
ジョージ・ハリスンとハル・ブレイン
フィル・スペクターに重用されたことでブレイクしたハル・ブレインは、 一説によるとビートルズのメンバー全てと個々に演奏した唯一のドラマーとのことです。フィル・スペクターつながりでジョン・レノンの『Rock 'n' Roll』に参加したことで有名です。同アルバムのメインのドラマーであったジム・ケルトナーと一緒にドラムを叩いているようです。

ジョージ・ハリスンとはジョージがプロデュースしたジャッキー・ロマックスのデビューアルバムのレコーディングで共演しています(前掲の写真)。
リンゴ・スターのソロ作品にも参加しているようですが、叩いた本人もどの曲がそれかわからないそうです。セッションドラマーとはそういうものかもしれません。当のリンゴは追悼ツイートをしています。
ポール・マッカートニーとハル・ブレインは各自が演奏した音源に他方が後からオーバーダビングしたことがあるようで、それも共演と言えるのかもしれません・・・。
ハル・ブレインのドラムで遊ぶポールの写真が残っています。

左の黒いケースに「Hal Blaine」と書いてあるのが読めます

2019年3月7日木曜日

レポート:BACK IN THE BEATLES『イエロー・サブマリン発売50周年記念ライブ』

普段はオリジナル曲を作・編曲・演奏しているプロミュージシャンが一堂に会しビートルズを演奏するイベントは古くから行われていましたが、「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ」が2013年を最後に休止している今、定期的なものは「Dear Beatles」(今年は3月10日昭和女子大学人見記念講堂で開催)くらいという状況でした。
そんな閉塞感に風穴を開ける新規プロジェクト「Back in the Beatles」が昨年発足しました。ビートルズのオリジナルアルバムのイギリス発売50周年当日に全曲演奏を行うというものです。初回は2018年11月22日『The Beatles』(ホワイトアルバム)発売50周年記念日にTSUTAYA O-WEST(渋谷)で開催されました。その本番当日に発表された第二弾『Yellow Submarine』特集に参加してきました。

2019年1月19日(土)場所は高円寺のライブハウス「ShowBoat」(ショーボート)。第一弾に比べキャパは抑え気味ですが、アルバム『Yellow Submarine』の人気度を考慮してのことでしょう。ShowBoatは「Back in the Beatles」第一弾の時点で「協力」として名を連ねていたのでその縁で会場になったのだと思います。
当日、足の踏み場もないくらい敷き詰められた60席の椅子は満席でした。『Yellow Submarine』は『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の流れを汲むものであるという解釈の元、ステージは1967年のテレビ番組「Our World」(ビートルズが「All You Need Is Love」を披露)を意識したセットでした。

『Yellow Submarine』はもともとビートルズの演奏が収録されているのはレコード片面の6曲だけなので(だから不人気)、1stステージは「プチ・ホワイトアルバム」と題してホワイトアルバムから6曲抜粋して演奏しました。
演奏内容はビートルズに忠実でしたが、いわゆるコピーバンドのような衣装・楽器・役割(「ジョン役」等)の再現はしていませんでした。とはいえ、ボーカルはジョン・レノン=風祭東さん、ポール・マッカートニー=伊豆田洋之さん、ジョージ・ハリスン=根岸孝旨さん、リンゴ・スター=金子充伯さんと明確に分担されていました。

「ナビゲーター」という肩書でプロジェクトをけん引する風祭さんによる用意周到なMCで綿密に進行されたステージは飽きる間も無く終了し、そのまま藤本国彦さんを招いてのトークライブに移行しました。テーマはもちろん『Yellow Submarine』。
ビートルズ関連のトークショーでひっぱりだこの藤本さんですが、なかなかこの話題を取り上げることは無いと思います。聞いたこともないエピソードが次々と飛び出し、話している藤本さんも楽しそうでした。そのトークの中で、風祭さんは今日が『Yellow Submarine』発売50周年当日だと思っていたことが判明しました。実際は藤本さんも指摘していたとおり、2日前の1月17日のようです。てっきり、50周年当日は木曜日になってしまい集客に懸念があるので直近の土曜日に設定したのかと思っていました。でも、これで第三弾『Abbey Road』特集は2019年9月26日(木)の開催が濃厚になりました。

休憩を挟んでいよいよ『Yellow Submarine』A面制覇です。いわばボツ曲集なので来場者があまり聴いたことが無い曲もあったのではないでしょうか。とはいえノリの良い曲も多く、「Yellow Submarine」で始まって「All You Need Is Love」で終わるというのはライブで演奏するのに良い曲順だなと感じました。
そのままアンコールステージに突入し、アルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』から4曲演奏して最後は「Love Spreads All Over The World 」(『BACK IN THE BEATLES』テーマソング)で大団円を迎えました。

ビートルズに深く影響を受けている方々が出演しているわけですが、普段から専門的にビートルズのコピーを行っているわけではないのでしょう、ビートルズの演奏をなぞることが窮屈そうに見えることもありました。そこから解放されるリフレイン部分や曲を終わらせる際には存分にプロの凄みを感じました。その意味で今回最も感動した曲はこの日演奏された唯一のオリジナル曲「Love Spreads All Over The World 」でした。この曲ではみなさん一気ににセンス・技術・経験を爆発させておりその迫力に圧倒されました。

ビートルズのアルバム発売50周年にアルバム全曲演奏というのはまさに我々甲虫楽団も取り組んでいることですので、「Back in the Beatles」にあやかって甲虫楽団の活動の知名度も上がったらよいなと思います。甲虫楽団が『Yellow Submarine』A面全曲を演奏する際は『Abbey Road』全曲とセットで開催する予定です。開催日は未定ですが当然9月26日は外します!

・・・その前に、甲虫楽団はホワイトアルバム全曲演奏ライブを昨年に続き開催することになりました。場所はなんと「Back in the Beatles」第二弾と同じShowBoatです!「Back in the Beatles」に参加された方も是非ご来場くださいませ。

 ホワイトアルバムリリース50周年記念、全曲通しアンコールライブ
日時:
2019年3月21日(木祝)12:00開場 12:30開演 15:00終演予定

内容:
1stステージ『The Beatles』(ホワイトアルバム)1枚目(AB面)
2ndステージ『The Beatles』(ホワイトアルバム)2枚目(CD面)

場所:
高円寺「ShowBoat(ショーボート)」
JR中央総武線高円寺北口から徒歩8分
http://www.showboat1993.com/

料金:
2,500円(1ドリンク込み)
学生/未成年 1,600円(1ドリンク込み。受付時に学生証を提示してください)
※ご予約・前売チケットのご購入はShowBoat様へお問い合わせください。
くわしくは→http://www.showboat1993.com/about-1-cigl

初演時の様子↓

2019年2月22日金曜日

モンキーズのピーター・トーク死去

モンキーズのメンバーとして活躍したピーター・トークが2019年2月21日に亡くなりました。77歳でした。
ビートルズ人気にあやかってアメリカで結成されたモンキーズの一員であったピーター・トークは本家ビートルズの中ではジョージ・ハリスンとの親交が厚かったようです。ジョージが音楽を担当した映画『Wonderwall』(1968年)のためにバンジョーを弾いています。

1995年にはリンゴ・スターのピザハットのCMにモンキーズのメンバーとともに出演しています。

2019年2月21日木曜日

レビュー:『MUSIC LIFE ザ・ビートルズ ホワイト・アルバム・エディション 』2019年2月18日発売

『MUSIC LIFE ザ・ビートルズ ホワイト・アルバム・エディション<シンコー・ミュージック・ムック> 』が2019年2月18日に発売されました。昨年11月に発売されたホワイアルバム50周年記念を特集する最後発の書籍だけあって隙が無い作りです。
MUSIC LIFE ザ・ビートルズ ホワイト・アルバム・エディション<シンコー・ミュージック・ムック>

一昨年の『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』50周年の際にも同主旨の書籍『MUSIC LIFE サージェント・ペパー・エディション』が発売されました。それと分量や構成はほぼ同じで、50周年記念盤最上位エディションと、ポール・マッカートニー日本公演(昨年、一昨年と2年連続であったので)の研究・分析が主です。『MUSIC LIFE サージェント・ペパー・エディション』の方にはあった同アルバムの時代背景や評価の変遷といった記事は今回は無く、代わりに2018年のビートルズの話題をまとめた記事が掲載されています。MUSIC LIFEのビートルズ関連ムックの毎年最初のものに前年のまとめが載るのは恒例で、2017年については『MUSIC LIFE ジョンとヨーコのバラッド (シンコー・ミュージックMOOK) 』(2018/3/6発売)に掲載されています。
 『MUSIC LIFE サージェント・ペパー・エディション』に比べ、50周年記念盤発売後により時間が経ってから(3か月後)刊行されたせいか、研究内容が綿密です。とくに「アウトテイク集、セッションズを聴く」という17ページにわたる記事は圧巻です。聴いてわかることだけではなく様々な周辺知識を交えて解説しています。
 ポール・マッカートニー日本公演の特集は前後の海外公演も押さえてあり、前年に引き続き分析的な内容です。Yesterdayがセットリストから消えたことに対する考察が興味深いです。
刊行時期にも恵まれて2018年を総括する充実した内容になっています。ホワイトアルバム50周年記念盤最上位エディションを持っていて昨年のポール来日公演に2公演以上行った方は全員読むべき本だと思いました。

甲虫楽団からのお知らせ

我々甲虫楽団は「The Beatles」(ホワイト・アルバム)リリース50周年を記念してアルバム全曲通しライブを開催します。昨年11月のライブの再演です。

 ホワイトアルバムリリース50周年記念、全曲通しアンコールライブ
日時:
2019年3月21日(木祝)12:00開場 12:30開演 15:00終演予定

内容:
1stステージ『The Beatles』(ホワイトアルバム)1枚目(AB面)
2ndステージ『The Beatles』(ホワイトアルバム)2枚目(CD面)

場所:
高円寺「ShowBoat(ショーボート)」
JR中央総武線高円寺北口から徒歩8分
http://www.showboat1993.com/

料金:
2,500円(1ドリンク込み)
学生/未成年 1,600円(1ドリンク込み。受付時に学生証を提示してください)
※ご予約・前売チケットのご購入はShowBoat様へお問い合わせください。
くわしくは→http://www.showboat1993.com/about-1-cigl

ご来場お待ちしております。

初演時の様子↓


2019年2月9日土曜日

ルーフトップ・コンサート50周年 世界各地の屋上の様子

ビートルズ最後のライブと言われている「ルーフトップ・コンサート」50周年記念日となった2019年1月30日の大きなニュースといえば、ちょうど50年前に撮影されていた素材を使用したビートルズの新作映画の制作発表でしたが(詳しくは→こちら)、この日は世界各地の屋上でビートルズが演奏されていました。

韓国


スペイン



イタリア



ドイツ



チェコ



ハンガリー


メキシコ



ブラジル


チリ



アメリカは各地で繰り広げられました。
ニューヨーク



カリフォルニア



テキサス


オクラホマ


アラバマ


メイン


もちろん本国イギリスでも。

リバプール


ロンドン


そしてビートルズが50年前に演奏したサヴィル・ロウ3番地の旧アップル・コアビル前にはどこからともなく人が集まってビートルズの歌を歌いました。



ポール・マッカートニーやリンゴ・スターの登場を期待する人もいましたが現れなかったようです。

30周年記念の時はトリビュートバンドの「The Bootleg Beatles」が現地の屋上に上って演奏しました。

40周年記念の時はビートルズのルーフトップ・コンサートに突入した警察官が再び現地を訪れました。


現在ビルはアバクロンビー&フィッチが使用しています。中に入ることもできます。



2019年1月31日木曜日

映画『LET IT BE』作り直し版制作発表 オリジナル版も再公開予定

ビートルズ最後のライブパフォーマンスとなった「ルーフトップ・コンサート」50周年記念当日の2019年1月30日に、ビートルズの新作映画が制作中であることが発表されました。監督は『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンです。

NEW FILM PROJECT: Announcing an exciting new collaboration between The Beatles and the acclaimed Academy Award winning director Sir Peter Jackson(The Beatles公式サイト)
ビートルズ 『Let It Be』時代の未公開映像を基にした新ドキュメンタリー映画制作、監督はピーター・ジャクソン(amass)
「ルーフトップ・コンサート」はTV番組用に撮影されたものですが、結局翌年ビートルズ解散後に公開された映画『LET IT BE』のクライマックスシーンに使用されました。題名未定の今回の映画はその『LET IT BE』を素材から再構築するものになるようで、言わば映像版『Let It Be... Naked』といったところでしょうか。
この流れは予想されていました。映画『LET IT BE』はビートルズ解散を言い聞かせるような暗く寂しい作りでしたが、当時の関係者は口をそろえて実際の現場の雰囲気は悪くなかったと言っています。 そういった認識のギャップのせいか、映画『LET IT BE』は長らく絶版になっており現在公式には見ることができません。ポール・マッカートニーやリンゴ・スター、そしてとくにオノ・ヨーコさんが納得するような内容に作り変える必要があったのでしょう。ビートルズ解散の戦犯として度々名前が挙がってきたオノ・ヨーコさんの汚名をそそぐ愛くるしい映画になることを期待しています。
この映画のおかげで既存の映画『LET IT BE』のリストア版が公開されることも発表されました。来年発売されないはずがない同アルバムのスーパー・デラックス・エディションに付属するのかもしれません。この新作映画の公開も来年を想定しているでしょう。ビートルズ関連50周年記念行事の大きな区切りとなる2020年は盛り上がりそうです。


追記:
リンゴ・スターが2019年日本公演会場でのインタビューで本作について語りました。
多彩なヒット曲が楽しめるリンゴのライブの魅力「僕には多くの音楽仲間がいる」(Rolling Stone Japan)
「『ゲット・バック・セッション』で撮影した映像で、まだ世に出てない素材が56時間もあるんだ! それをピーターと一緒に、iPadを使ってすべて観たよ。マイケル・リンゼイ=ホッグが編集した、当時の映画『Let It Be』は、いささか酷い内容(miserable)だったと思うんだよね。ジョンとポールがやり合っているところをあえて抜き出したりしていてさ」
「あの時、僕らはたくさんの喜びを感じていたし、めちゃくちゃ笑い合ったし、何よりいい音楽がたくさんあったからね。ピーター・ジャクソンによる新作は、そこにちゃんとフォーカスを当ててくれるだろう。観ている人がもっと高揚する作品になると思うよ」


2019年1月19日土曜日

アルバム『Yellow Submarine』発売50周年記念「Hey Bulldog」ベースTAB譜

2019年1月17日はビートルズの11枚目のアルバム『Yellow Submarine』が発売されてから50周年です。収録曲の1つ「Hey Bulldog」風のベースタブ譜を共有します。

http://www.kouchu.info/Bass17.pdf
前アルバム『The Beatles』(ホワイトアルバム)より前、1968年2月11日にレコーディングされており、前年の『Magical Mystery Tour』期のポール・マッカートニー自身の流行りを踏襲したベースの演奏内容です。
録音当日の1日で作り上げただけあってアドリブ性の高い演奏ですが、サビは一貫して2つの音の間の長距離スライドだけで構成されており他に類を見ない印象的なフレーズです。

1999年のリミックスアルバム『Yellow Submarine Songtrack』の発売を契機に同曲のプロモーションビデオが制作されました。まさに録音しているそのものの様子を収めた映像は衝撃的でした。
 実はレコーディング風景が映像で残っているのは必然で、当時シングル「Lady Madonna」のプロモーションビデオ撮影のためにスタジオにカメラが入っており、せっかくみんな集まってるんだからどうせなら曲を作ってしまえといってできたのが「Hey Bulldog」なのでした。


甲虫楽団からのお知らせ


2019年2月17日(日)代々木野外音楽堂で開催される「代々木公園ビートルズフェス~Anthology ~」に甲虫楽団が出演します。
全8バンドがそれぞれテーマを持ってビートルズを演奏します。
甲虫楽団は「1968・・・ホワイトアルバム」というテーマで6番目、14:25~14:50の出演です。
入場無料です。ご来場お待ちしております!